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子どもから大人まで、そして日本だけではなく海外でも大人気のゲーム「ポケットモンスター」。初代のポケットモンスターは151匹だったが、現在では700匹を超えているという。

そんな大人気、ポケットモンスター(通称ポケモン)に「モンジャラ」というモンスターがいる。見た目は少し不気味で、本体がよく見えないが毛のような、つるのような何かが体から生えているのか、巻き付いているのかわからないような見た目で、足には赤い長靴が見える。

モンジャラが現れる場所は、主人公の家の近くの「マサラタウン21ばんすいどう」という場所である。水道と呼ばれているが草原で南の方には柵があり、水路のようなものが見える。

水路があり、草むらがある場所は子供のかっこうの遊び場になる。マサラタウンの子どもたちも「21ばんすいどう」でよく遊んでいたという。

そんなある日、事件は起きた。

大雨が降った翌日。赤い長靴を履いて、一人で「21ばんすいどう」に遊びに行った女の子が水路に落ちてしまった。必死に泳ごうとしたが、水の中に生えていた藻や水草が彼女の体にまとわりつき、ついに彼女は溺れて息絶えてしまった。

彼女の葬儀が終わった頃だろうか。

「21ばんすいどう」で新種のポケモンが出るという都市伝説が流れ、発見されたのがモンジャラだった。

そう。モンジャラの正体は水路に落ちた女の子の無念から生まれたモンスターだったのだ。

水路にはいつのまにか柵が設置された。同じ悲劇を繰り返さないために…