友人の息子は見えるらしい。
友人が家族とレストランに行った。
そこは大きなガラス窓から木々が見えるレストラン。
席に案内されるとすぐに「ねえ、ここ怖いよ。」と幼い息子が言いだした。
友人「何が?」
息子「覗いてるんだもん。」
友人「誰が?」
息子「首だけの人が。」
友人「どこ!?」
息子「あそこの窓の外。」
友人の息子の視線は、大人が背伸びしても届かないような天井近くの窓だった。
冗談だと思った友人は、バイキングの料理を選びに席を立った。
「見ちゃだめだよ。」
「うん。」
奥さんと息子が後ろでささやいていた。
奥さんが病院で会計を待っていた時の事。
息子「ママがお注射(採血)した部屋、黒いモヤモヤがいたよ。」
奥さん「どこに?」
息子「先生の腕の所。」
奥さん「人?男?女?」
息子「顔は見えないけど、男!」
奥さん「顔見なくても分かるの?」
息子「うん。男。」
奥さん「それで、どうなったの?」
息子「先生の体に入って消えちゃった~。」
奥さん「・・・・・」
友人家族が知り合いの霊能者さんに会った時の事。
息子を見るなり
霊能者さん「この子、強いね~!!」
友人「えっ?」
霊能者さん「霊感も強いけど、守りが強い!」
そう言うと息子の首のうしろ辺りを見て
「あぁ、閉じてる。息子さん安心だ。」
と不思議な事を言われたらしい。
息子の写真にはオーブが頻繁に写るのだと写真を見せてもらった。
決まって親族が集まっている時。
楽しそうな祝い事の時。
何枚もの写真に写ったオーブは、嬉しくてその場に来てくれたご先祖様だという。
しかも息子の存在あってこその現象らしい。
守りが強い男は毎日元気に幼稚園に通っている。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話