初投稿&打ち込みかたわかんなくて変になってしまったorz 許容できる人、読んでくれ。
これは高校2年生の夏、アメリカのアイダホ州のある地域に留学していた時の話。
俺のホームステイ先は本当にいい家族だった。
皆優しくて、しかもよそよそしくなく、気軽に話かけてくれる。
とりあえずホストファーザーをモリー(仮)としておく。
さて本題に入ろう。
ホストファミリーの家から学校までの道のりに、そこの学生の間では有名な•••まあ、率直に言えば「キ●ガイ婆さん」ってのがいたんだ。
その婆さんの家は物凄いあばら家で、ホントに人が住んでんの?って感じ。
地元の高校生もその婆さんを「ファッ●ン•サイコ」とか呼んだりしてた。
おれも登校途中に(この婆さん何こっち見てんだよ•••)って思ってた。
色々気持ち悪い婆さんなんだけど、一番気持ち悪いのが、ヨレヨレの布製の人形(片手で持てる位の大きさ)を大事そうに抱えて、なんか話しかけてるの。
まあ睨んでくるのと人形ぐらいで、なにか実害あるのか?って言われたら、実はほとんどの人には無かった。
•••そう、俺を除いては•••。
婆さん、俺に小石を投げてくるんだ。
別に痛くもない、婆さんの投げる小石だ。
ホストファミリーに迷惑かけたく無かったから、ずっと我慢してた。
でもすごいイライラしてたんだ。
そしてそれが続いたある日•••。
その日も俺は学校からホストファミリーの家へ帰るとこだった。
するとだ。
コツン. まただ•••。
婆さんが石を投げてきて俺の足にあたった。
「やめろよ」英語でそういってやった。
なのにまた投げてくる。
そして4個目が俺の頭に当たった。
その瞬間、今までの恨みが一気に噴き出した。
「ふざけんな!」 英語で話す事も忘れて、日本語でそう怒鳴った。
そしたら婆さんもなんかキレた。
「#€£+*$?!」 英語じゃないんだよ。
なんの言葉かわかんない。
少なくともそれまで聞いたこと無い外国語。
逆ギレまでされてさすがの俺も手が出てしまった。
婆さんが大事に持ってる人形をはたき落としてやった。
そしたらだよ、それまで喚き散らしてた婆さんがピタリと止んで、その人形抱えてオイオイ泣きはじめたの。
そして誰かが俺の肩をポンと叩いた。
ホストファーザーのモリーだった。
「家に帰りなさい(英語)」 そう言われて俺も我に帰り、そこから去ろうとした。
しかし後ろ髪を引かれる思いで、モリーが家に先に入っていった後、もう一度婆さんの方を振り返ったんだ。
「●●●●●●●●●●」 婆さんは確実に俺に向かって何かを言った。
喚き散らしてた時とは違う、呪うような声で。
だがその時の俺は怒りで頭が火照ってて、少々不気味には思ったものの、 (ふん、どーせ悪口でも言ってんだろ。
) ぐらいにしか思ってなかった。
その夜、俺は夢を見た。
俺は気が付くと、どこか田舎っぽいところに居た。
でも建物とか看板で分かるんだ、これはアメリカの何処かだな、って。
少し歩くと、公園があった。
公園には女の子が一人、ブランコをこいでる後ろ姿が見えた。
俺はなんとなく公園に入ってみた。
すると後ろから視線を感じ、振り返って見ると後ろには、いつの間にか大勢の人間が居た。
公園を取り囲むようにずらっと並んでこっちを見ている。
異様な光景だ。
そしてあることに気付く。
取り囲んでる人間には、白人しかいないんだ。
じゃあ、あの女の子は•••?そう思って振り返ると、そこには女の子の姿は無かった。
代わりに、ブランコの上には人形があった。
老婆の大切にしていた、あの人形が。
そこで目は覚めた。
喉がヒューヒューと鳴っていた。
ひどい熱だ。
モリーが俺のベッドの横で、ロザリオを持って祈っていた。
相当うなされてたんだろう。
他のホストファミリーも心配そうにこっちを見ていた。
それから俺は原因不明の高熱に苦しみ、モリーの進言で日本に帰る事になってしまった。
空港で別れ際、俺が 「あの婆さんが•••」と言うと、モリーは「分かってる、今は休むんだ」と言った。
そして「差別はしちゃいけないよ。
」とも•••。
日本に帰ると体調不良は嘘みたいに直った。
アメリカは好きだけど、いまでも旅行とかにはためらいがある。
今思い返すと、あの婆さん、悪いことしちゃったかなあ。
でも、なんで俺にだけ嫌がらせしてきたんだろ? ーーーこれで終わりです。
読んでくれた人、ありがとう。
長文スマソ。
怖い話投稿:ホラーテラー 与作さん
作者怖話