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中編6
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短期留学

初投稿&打ち込みかたわかんなくて変になってしまったorz 許容できる人、読んでくれ。

これは高校2年生の夏、アメリカのアイダホ州のある地域に留学していた時の話。

俺のホームステイ先は本当にいい家族だった。

皆優しくて、しかもよそよそしくなく、気軽に話かけてくれる。

とりあえずホストファーザーをモリー(仮)としておく。

さて本題に入ろう。

ホストファミリーの家から学校までの道のりに、そこの学生の間では有名な•••まあ、率直に言えば「キ●ガイ婆さん」ってのがいたんだ。

その婆さんの家は物凄いあばら家で、ホントに人が住んでんの?って感じ。

地元の高校生もその婆さんを「ファッ●ン•サイコ」とか呼んだりしてた。

おれも登校途中に(この婆さん何こっち見てんだよ•••)って思ってた。

色々気持ち悪い婆さんなんだけど、一番気持ち悪いのが、ヨレヨレの布製の人形(片手で持てる位の大きさ)を大事そうに抱えて、なんか話しかけてるの。

まあ睨んでくるのと人形ぐらいで、なにか実害あるのか?って言われたら、実はほとんどの人には無かった。

•••そう、俺を除いては•••。

婆さん、俺に小石を投げてくるんだ。

別に痛くもない、婆さんの投げる小石だ。

ホストファミリーに迷惑かけたく無かったから、ずっと我慢してた。

でもすごいイライラしてたんだ。

そしてそれが続いたある日•••。

その日も俺は学校からホストファミリーの家へ帰るとこだった。

するとだ。

コツン. まただ•••。

婆さんが石を投げてきて俺の足にあたった。

「やめろよ」英語でそういってやった。

なのにまた投げてくる。

そして4個目が俺の頭に当たった。

その瞬間、今までの恨みが一気に噴き出した。

「ふざけんな!」 英語で話す事も忘れて、日本語でそう怒鳴った。

そしたら婆さんもなんかキレた。

「#€£+*$?!」 英語じゃないんだよ。

なんの言葉かわかんない。

少なくともそれまで聞いたこと無い外国語。

逆ギレまでされてさすがの俺も手が出てしまった。

婆さんが大事に持ってる人形をはたき落としてやった。

そしたらだよ、それまで喚き散らしてた婆さんがピタリと止んで、その人形抱えてオイオイ泣きはじめたの。

そして誰かが俺の肩をポンと叩いた。

ホストファーザーのモリーだった。

「家に帰りなさい(英語)」 そう言われて俺も我に帰り、そこから去ろうとした。

しかし後ろ髪を引かれる思いで、モリーが家に先に入っていった後、もう一度婆さんの方を振り返ったんだ。

「●●●●●●●●●●」 婆さんは確実に俺に向かって何かを言った。

喚き散らしてた時とは違う、呪うような声で。

だがその時の俺は怒りで頭が火照ってて、少々不気味には思ったものの、 (ふん、どーせ悪口でも言ってんだろ。

) ぐらいにしか思ってなかった。

その夜、俺は夢を見た。

俺は気が付くと、どこか田舎っぽいところに居た。

でも建物とか看板で分かるんだ、これはアメリカの何処かだな、って。

少し歩くと、公園があった。

公園には女の子が一人、ブランコをこいでる後ろ姿が見えた。

俺はなんとなく公園に入ってみた。

すると後ろから視線を感じ、振り返って見ると後ろには、いつの間にか大勢の人間が居た。

公園を取り囲むようにずらっと並んでこっちを見ている。

異様な光景だ。

そしてあることに気付く。

取り囲んでる人間には、白人しかいないんだ。

じゃあ、あの女の子は•••?そう思って振り返ると、そこには女の子の姿は無かった。

代わりに、ブランコの上には人形があった。

老婆の大切にしていた、あの人形が。

そこで目は覚めた。

喉がヒューヒューと鳴っていた。

ひどい熱だ。

モリーが俺のベッドの横で、ロザリオを持って祈っていた。

相当うなされてたんだろう。

他のホストファミリーも心配そうにこっちを見ていた。

それから俺は原因不明の高熱に苦しみ、モリーの進言で日本に帰る事になってしまった。

空港で別れ際、俺が 「あの婆さんが•••」と言うと、モリーは「分かってる、今は休むんだ」と言った。

そして「差別はしちゃいけないよ。

」とも•••。

日本に帰ると体調不良は嘘みたいに直った。

アメリカは好きだけど、いまでも旅行とかにはためらいがある。

今思い返すと、あの婆さん、悪いことしちゃったかなあ。

でも、なんで俺にだけ嫌がらせしてきたんだろ? ーーーこれで終わりです。

読んでくれた人、ありがとう。

長文スマソ。

怖い話投稿:ホラーテラー 与作さん  

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