中編3
  • 表示切替
  • 使い方

垂直注意

はじめての投稿です。

駄文になりますが、気にしないでいただけると嬉しいです。

私が体験した話です。

ある日、A君の誕生日に 誕生祝いに心霊スポットでどんちゃん騒ぎをしようという話になりました。

その時、私を含んで 五人もの人の中で A君、B君、C君、Aちゃん、がいたんですが、

Aちゃんが極度の怖がりやで、そこに行くのに大反対していました。

Aちゃん以外は 「何ビビってんだよ~」など、軽い気持ちだったのでしょうが、

Aちゃんは本当にやだ勘弁してとまで言うのです。

Aちゃんの怖がりっぷりにみんな押されて、じゃあ責めて車で待ってろよとなりました。

Aちゃんはやはり乗り気ではなかったのですが、A君にも悪いしと痛いところを突かれ渋々了解しました。

私達が行ったのは、北海道S市の「平和の滝」というところです。

ここはかなりの自殺スポットとなっていて、昔 そこのトイレで焼身自殺があってから、なぜか滝つぼに身を投げる人が増えたと言います。

そんな怖いところに行くのかとAちゃん以外、夜までワクワクしていました。

夜一時をまわった頃、私達は車を走らせ 平和の滝まで行きました。

みんなそれぞれ、プレゼントやケーキなどをもちより 軽く遠足気分に浸っていました。

じゃあ行こう。

怖さなんてそっちのけ、見えるのは心霊スポットでの誕生日会だけ。

と言った空気を壊すかの様に、Aちゃんは

小さい声で いってらっしゃい・・・

みんなは「本当に行かないの?」とか、 「行かなきゃ損だと思うぜ。」 とか、色々言いましたが、

やはり、拒否。

「じゃあA。俺ら行ってくるゎ」

といって 私達は平和の滝の滝つぼに向かって階段を降りていきました。

Aちゃんは車の中で布団をかぶって丸くなり、音楽をガンガンかけてガタガタ震えていました。

その頃、私達は3分位降りた所で

四人全員が、「ねえ、ヤバくない?」などと「なんかヤバイ気がする」

などと 言い始めました。

そうです。みんな四人全員霊感なんて無いのに 霊的な感じで危ない空気を感じ始めたのです。

それからまた少し進みましたが、縦 横 ともに30センチメートルの小さい踊り場に来た位の時、

さすがに 本気で危ないものを感じるのか、「誕生日会なんて家でやるもんだろ。」とかなんとか とにかくなんでも良いから帰ろう

と言うことになりました。

そして四人は車に戻りました。

・・・と

ここで大事件勃発。

車にいたハズのAちゃんがいないのです。

ガンガンにかかっていた音楽もなりやみ、

布団にも、人っ子一人いませんでした。

みんなで あわてて探しました。焼身自殺があったトイレも、駐車場の中も・・・

いない、いない、いない、いない・・・・

これは大変だと思い、この時は携帯が無かったので近くの民間に 電話をかしてもらうことにしました。

電話を借りて 数十分後に警察がやって来ました。

それはもう、探しに探しまわったそうです。

それから必死の大捜索で、もう明け方近くなった頃でしょうか。

Aちゃん

正しくは、Aちゃんの死体が見つかりました。

死体が見つかったのは、駐車場の隣に存在感無くある、人一人やっと入れる林の通路でした。

ただ、転がっていたのではありません。

埋まっていたのです。

Aちゃんの死体は通路を少し行ったところに埋まっていたのです。

埋まり方も尋常ではありません。

死体は 垂直に埋まっていました。

もし、人間が犯人だとすると 不可能です。私達が車から出ていき、警察が来るまで

長くても二十分程度だったし

そのあとはその通路周辺には警察官&パトカーがうようよしていたんですから。

と 考えると・・・最後に残るのはやはり霊の仕業?

よくわからないけど、私はそう思います。

警察だって幽霊の仕業と書くわけにはいかないので 新聞にはただの自殺としか

書かれていません。

でも、最初に誰かが言った言葉、

「行かなきゃ損だと思うぜ。」

あの声、聞いた事あったっけ?

トイレで焼身自殺した人も 確か私達と

同じ高校生だったとおもうなあ

怖い話投稿:ホラーテラー キャラメル好きさん  

Concrete
コメント怖い
00
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ