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中編5
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霊感1

俺は結婚して子供も居ます

結婚する前に付き合っていた彼女Aの話です。

Aと出会い付き合う事になり、ドライブに出掛けました。

Aは大阪から引っ越してきたばかりでこの辺りは全く地理に詳しくありませんでした。

その為おまかせコースとなり 高○山に夜景を見に行きました。

夜景を見た後に大きな駐車場があり、そこに車を止め怖い話をしようとなりました。

そこは木に囲まれ外灯もなく車のライトを消すと雰囲気バッチリと言っていいほど真っ暗でした。

そして俺ばかりが話してました。

そうすると話の途中でKがいきなり、『変な事聞いていい?この辺に墓地とかあらへん?』

俺はその一言にビックリしました。

俺も引っ越してきて三年程でしたが何度か来てたので墓地があれば気付くはずです。

だから『ないよ、鳥肌たったやん!』と笑いながら言いました。

K『場所移動せぇへん?』

俺『どして?』

K『今から言う事で引かんでな?』

俺『うん!』

K『ウチめっちゃ霊感強いねん…さっきから凄い集まってきてるように感じて…』

俺は唖然としました…

引きました…

そう…ドン引きです…

俺は霊感などなく、勿論霊を見た事もありません…

その言葉を聞いて冷や汗がどっと流れて寒くなり、怖くてたまりませんでした。

すぐに車のエンジンをかけバックしてハンドルを右に切り駐車場をでました。

そして真っ暗の中、山を下ろうとした瞬間にKが

『ほらぁ~!』って馬鹿でかい声を出して俺の左腕を強い力で掴みました。

俺はビックリして『何が!!』

つい、俺もでかい声に…

彼女が指をさした方向を見るとびっしりと墓地があったんです…

俺達が車を止めてた場所の木々のすぐ真裏に…

気付かなかった…

今まで何度か来てるのに…

まさかこんな場所に墓地があるなんて…

すぐに助手席の窓をしめ、車を走らせようとしたら

K『後ろ見たらあかんよ!』と言ってきた。

俺は後ろとは車の中の後ろなのか、車の外の後ろなのか…パニックだった。

でもその時は聞く勇気がなくバックミラーもサイドミラーにも全く見ないようにして、山を降りた。

ずっと走らせていたらKがもう大丈夫だよと言ってきた。

ホッとして、コンビニの電気があたる駐車場を選び車を止めた。

俺『聞いていいんかな…後ろに何かいたの?』っと聞いた…

だってもう大丈夫と言われても、車の中に何かいたなんて言われたら…

そんな気持ちだった…

するとKはすぐにこう言ったんだ…K『助手席側の後ろに女性がしがみついてたから…こっちが気付くのを待ってた感じがしたから…』そう言った…

俺は頭の中が真っ白になった…

時間は1時ぐらいだった… 俺は彼女にこう言った。

俺『今日帰りたくない…』

まさか男の俺がこのセリフを言うとは…

だって俺の考えはこうだった、彼女を家まで送り降ろした後は一人で車を運転して帰る訳だ…

20分ほど一人で恐怖に耐えながら運転する訳だ…

無理に決まってる…

K『明るくなったら帰ろう』と笑顔で言ってくれた。

なんて優しい人なんだ。

心からそう思った…

俺『ありがとう。』

K『ウチなぁ、お父さんは全く霊感ないねんけど、お母さんも霊感が凄く強いんやわぁ』

俺『そうなんやぁ…見えるってどんな感じ?やっぱ怖い?』

K『うーん…やっぱ怖いわぁ。なんか、この霊はアカンとか大丈夫そうとか感じるんょ』

俺『そんなんわかるん?え…さっきのは…?』

笑いながら

K『アカンから見たらダメって言ったんやん』

ですよね…またまた怖くなりました。

その日は明るくなるまで、いろいろ話して帰りました。

恐怖の始まりはここからでした…

霊感の強い人とずっと一緒にいると、霊感のない人にも時に見える事があるとか霊感をもつとか聞いた事ありますよね?

何度か遊びに行ったりして霊感の事なんて忘れていました。

彼女も俺が怖がりと知ってから霊を見ても言わないようにしてくれてました。

ある日…夜からフリータイムでカラオケに行ったんです。

二階の階段を上りすぐの部屋でした。

一時間ほど歌ったぐらいにKがトイレに行きました。

トイレは一階にしかありません二ヶ所にあり俺達の部屋から出て階段を降りるとすぐにあります。

もう1つのトイレはズット奥の突き当たりです。

もちろん彼女は真下のトイレに行ったでしょう。

だが、とても遅かったので大のほうかな?なんて思って歌ってました。

すると彼女が帰ってきてからすぐに『下のトイレは行ったらアカンよ!』

奥のトイレに行けと言ってきたんです…

俺『なんで?』と聞いたら

Kはいいからと…

俺は使用禁止とか故障中とかだったのだろうと思い、『はーい!』と言って

二人は歌いだした。

Kがカーペンターズのメドレーを歌いだし、俺は歌う曲を探してた。

すると…スピーカーから音楽が消えた…

ん?っと俺は顔をあげてテレビに目をやった。

歌詞が流れてる、彼女はマイクを持って口にあてたまま。

演奏終了をした訳ではなさそうだ…

Kも、あれ?って表情をしてた。

するといきなりスピーカーから女の笑い声がした…

俺達はびっくりした!

そして音楽は流れ出した…

俺『今の何だろ?』

K『わかんない!』と笑い歌いだした。

俺もただのバグで隣りの部屋のマイクがもれたのかもと思い、テレビに目をやった。

彼女が歌い出し30秒もしないうちに、また音楽だけが消え、kがマイクを使い

『あれ?』って言ったと同時に女の高笑いみたいな声がした…

Kもさすがにビックリしてマイクを投げ捨てた。

俺も負けじとリモコンを投げ捨てた。

また音楽が鳴り出したが、怖くなり店員に電話して部屋に来るように言った。

店員に事情を話すと『そうですか…お部屋を変えさせてもらいますので』と言ってきた。

過去にそういった事がなかったのか聞いたら、違う店員から聞いた話だと、

前に客からこの部屋気持ち悪いから変えてとクレームがあったらしい。

Kは、もう出ようと言ってきたので、もったいないが料金を払い店をでた。

車に乗るとKが『店でたからトイレの事教えてあげよっか?』と俺の顔を見た。

俺『え?なんなん?』

K『トイレに入ったら女の霊が便器の上に立ってた。そしてずっと上を見てた』

ありえない…トイレの真上は俺達がいた部屋…

ぢゃあ聞こえた声は…

スピーカーから聞いた声…

俺は初めて霊の声を聞いてしまった…

その日はホテルに泊まって面白い話ばかりをした。

怖さを少しでも忘れる為に…

もぅあのカラオケ屋には絶対に行かないと決めた…

あのカラオケで何があったのでしょう…

その後、怖い体験をいろいろするのですが疲れたのでここで話をとめます。

評判がよかったら続きを書こうと思います。

読んでいただきありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー よしぴぃさん  

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