短編2
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子供盗り

これも、お母さんが体験した話です。(お母さんすげーな…。)

これはうちのお兄がまだ6ヵ月の時、

おばあちゃん達のいる鹿児島へ行っていた日の事です。(あたしはまだ生まれてなかった。)

車で行っていて、もう夜になりました。

とりあえず止まろう、という事になり周りには、うっすら明かりをともしている電灯と、自販機しかない道に止まりました。

ぢゃあ仕方ないからここで一休みしよう。。。

その前に自販機でコーラでも買おうと、母は外に出て、自販機にお金を入れようとした。

その時、急に周り中の電気が消えた。

びっくりして走って車に戻った。

妙に変な空気を察した母はここはやめようよ!!

と言いました。

それには皆賛成ですぐに発進しようとしました。

…エンジンもかからない…!?

気付くと、周りの電気は元通り。

田舎だから仕方ないのか…?

やっぱここでいっか。

一瞬で意見が一致した。

ジュースはもういいから寝よう。。

しばらくして、少し風が吹いた。

1㌢ほど窓が開いていた。

それはそれで心地よかったので放っておいた。

しかし何か視線を感じて、もう一度窓を見た。

骨がいた。白髪が少し残っていて、色あせた紫の着物を着ている。

その子供らしき骨をおぶっていた。

きっと死ぬ時、裸だったのだろう。

何も着ていなかった。

びっくりしすぎてどうしようもなかった。

その骨の手窓をすりぬけて、自分の子供を触ろうとしていた。

心なしか、その母骨は悲しそうに見えた。

いつの間にか、朝になっていた。

子供はちゃんといる。

でも、子供が上に羽織っていた上着がなくなっていた。

怖い話投稿:ホラーテラー 悪鬼さん  

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