ニコ生 -世にも奇妙な怪談2-

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ニコ生 -世にも奇妙な怪談2-

私は普段、家事をしたり、寝る前にニコ生をつけている。

BGMとして丁度良いし、たまにコメントすると主が反応してくれるのも楽しい。

その日もニコ生を見てボーっとしていた。

友達のヨウコが遊びに来る予定だったが、微妙に時間が空いたので暇を潰していたのだ。

見始めて10分程経った頃、ヨウコがやって来た。

「久しぶり~」

「久しぶり!なにこれニコ生?」

「うん、BGM代わりによくつけてるんだ。」

「へー。色々チャンネルがあるんだね。」

ヨウコは興味を持ったようで、チャンネルをいじり始めた。

「顔出してる人もいるんだね。」

そこには髪の長い女が俯いている様子が映っていた。

が、妙な点があった。

普通、音楽の垂れ流しにしろ、単なる作業配信にしろ、音や映像に何かしらの動きがあるものだ。

ところがその生主は、俯いたまま何もしていなかった。音楽もない。

「ちょっと変だね。何してるのかな。」

と話した時、ヨウコの顔がみるみる青ざめ、半泣きになった。

「えっ、急にどうしたの?」

ヨウコは画面を指差しながら言った。

「これ...私の部屋。」

ヨウコは一人暮らしだった。

Concrete
コメント怖い
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Noinさん:
コメント頂きありがとうございます。
私もニコ生配信をやっていたことがあるので、ふと頭の中に浮かんだ恐怖を文章にしてみました。
色々なところに恐怖は潜んでいるものです

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私の友人で一人、ニコ生配信してる人が居るので
こう言った事には少し敏感になってるんでしょうかね。
いや、でも普通に怖い····

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RE:NDZさん:
コメント頂きありがとうございます。
さすがに実話ではありませんが、自分の部屋に他人がいるというのは存外恐ろしいものですよね。
映像にしろ音楽にしろ、メディアには恐怖のスイッチが眠っているようです

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こわっ! ((((;゜Д゜))) 本当だったらヤバイですね。

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