短編2
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随分昔の話だ

親戚の家に1週間ほど泊まりに行く事になった時だった

そこは結構な山の奥にあって町育ちの私からすれば非常に楽しむ物が多い所で、山に入ったり田の生物を観察したり川で何も考えずにボーッとしたりしていた

確か最終日の朝だった

その日は親戚の持ち山の山頂で朝日を見るという計画を立てていた

朝の5時頃、起きて軽くご飯を食べ、出発。

道中は特に何も起きず、

6:00頃に朝日を拝み、帰路に着いていた時だ

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蛇がいた

だいたい50cm位の蛇だった

銀灰色に近い体色で可愛らしさと美しさが混ざっていた

気付けば蛇を捕まえ、持って来ていた袋に入れていた

帰ってから、自分のカバンにこっそりと入れ、自宅へ持って帰った。

持って帰ってしまっていたのだ。

カバンを開け、空の水槽を蛇を飼えるよう細工した。

次の日

蛇は居なくなっていた

それから私の体や周囲に不思議なことが起きるようになった

例えば

できものが腕に出来て、それが鱗状になる

関節と関節の間の骨に痛みが走るようになる

閉めたはずの扉が少しだけ隙間が空いている

家の中で蛇を見たと家族が言う

腐りかけたネズミの頭だけが庭の板石に置かれている

玄関先に首の無い蛇が血を撒き散らしながら蠢いている

などなど

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捕まえた蛇は探してもおらず、どうすることも出来なかった

今は偶に自分一人の時に家鳴りがしたり

変なもの(過去に投稿したもの)に遭遇したりするだけで

特に危害はないが恐ろしいものだ

もしかしたらあの蛇は何か不思議な存在だったのだろうか

蛇は人間に化けると大抵美女だと言うし会ってみたいという気持ちは存在する

性癖が、優しく虐められたいという方向へと歪んだのも多分それのせいだろう。

内臓の老化がその頃から明らかに早くなっていると言われたのも多分日頃の不摂生が原因だろう

Concrete
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