私は22歳の新婚でした高2で同い年の雄也(仮名です)
にプロポーズされ、
私は泣きながら頷きました。
私と雄也は私の両親の元に説得をしにきたの
ですが、
お母さんとお父さんは 厳しい人だったので
猛反対。
私と雄也は駆け落ちの
ように 家を飛び出しました。
そして古くさいアパートの物件を見つけ、
私たちは貧しいながらも
幸せな家庭が続きましたしかし二人の貯金も
底をつき、雄也は大工の
見習いとして、働き始めました。
「雄也、お弁当持った?」
「うん…行ってきます」
「大丈夫??」
いつもと感じが違う雄也
「じゃあ、行ってくる」
私が心配してたら雄也が笑顔を見せた。
私は内心ほっとした。
「いってらっしゃい。
頑張ってね」
「おぅっ」
笑顔で手を振る雄也。
あのとき雄也の異変に 気付けば良かったのに。
ばたんっ……
静かにドアがしまった。
…………ピルルッピルル携帯がなってる。
出なくちゃ……
「はい……」
私は眠い目をこすりながら携帯を出た。
「もしもし…○○病院の ○○○と申しますが」
「はい?」
「大内 雄也さんの奥さんですね?」
「はっ……はい」
「雄也さんが……事故に あわれまして……」
「えっ!?」
「……○○駅の前で、 ヤクザにからまれているところを、たまたま
通りかかった人が近くの警察署に通報してくださったので………ですが…………」
「………ですがって、 どういう事ですか?」
「……一度、心臓が停止 しまして……電気ショックで帰ってきてくれたのですが…………」
医師に言われて、返事はたいていわかっていた。まだ何も言われていないのに、私の目からは涙が流れ出た。
雄也の友達の一樹と、車で○○病院に向かう事になった。
「こちらです」
医師に言われて入った 病室には線香のにおいが漂っていた。
そこに横たわっている人は間違いなく雄也だった
しかし顔には布がかけられている。
それを見たとたん、一樹と私は泣き崩れた。
「顔をお見えになりますか?原形がわからない程酷い外傷ですが……」
私は黙って首を横に振った。
一樹も何も言わなかった
「ママぁ!!早く!」
「待ちなさい!憂っ!」
私と手をつなぐ女の子。
そう。雄也の子。
雄也が死んで、二ヶ月後に妊娠が発覚。
「ママっ!ここにお水
かけるの?」
憂が‘大内 雄也’と
立派にかかれた墓石を 指さした。
私は優しく憂にほほえむ
憂はその石に笑顔で
話しかけている。
まるで雄也と喋っているかのように。
「よしっ!!憂っ、お水もかけたし、お花も
添えたし、帰ろっか」
私は憂に手をのばす。
憂は小さな手を私の手に絡めた。
憂と手をつないでいる 左手には二つの指輪が はめられている。
ね?雄也………。
怖い話投稿:ホラーテラー 美緒さん
作者怖話