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短編1
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消えていく 2

続きです。

怖くなって、もうやめようとしたのだが、エレベーターが止まらない。そのまま9階を素通りし、10階について扉が開いた瞬間‐‐‐‐

黒い煙が私達を覆い隠した。気が付くと、私以外誰も居なくなっていた。

名前を呼んでも音がしない。何を思ったか私はそのまま屋上へ進む(実際は屋上ありません)。

屋上のドアを開けた瞬間、また黒い煙に包まれた。・・・どれくらい経ったのかはわからないが、気が付くと瓦礫の下で倒れていた。

実は、この中学校は廃校になって、壊されていたという事に、瞬間的に気が付く(実際はまだちゃんと中学として存在します)。

特に怪我はなく起き上がろうとした時、気が付いた。私の周りをぐるっと囲むように、34人分の白骨死体があることに。

また瞬間的に、それがすべてクラスメイトだと気付き、パニックになりながら校舎を出て、警察署まで走った。

だが、何処まで走っても警察署が見えないのだ。それどころか、生き物がいる気配が全く無い。鳥も虫も動物も。勿論、人もだ。

やっと見つけた警察署は平地だった。愕然とするよりも早く、隣にあった墓地にある何かが揺れている事に気付く(実際は隣に墓地なんてありません)。

それは、34あった。

彼等は一斉に振り返り、ニヤリと笑いながら、私に向かって手を差し延べ・・・・

『いらっしゃい』

終わりです。怖くなくてすみません。

怖い話投稿:ホラーテラー ナポーさん  

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