中編3
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真夜中の公園

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真夜中に起きるなんてことは皆あるはず。

だが、そんな真夜中にトラウマ級の体験をする人は中々居ないはず。

ちなみに俺は、その中々居ない方の人間である。

この話を信じるか信じないかはお任せするが、できるだけ多くの人の目に触れて欲しい。

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その日、

ふと俺は夜中の1時に目が覚めた。嫌な夢を見たせいだ。

寝室のカーテンを開け、空を見上げると、大きな満月が空をぼんやりと照らしており、写真を撮ろうとスマホを手に取り電源を付けた。

電源が付くとおぞましい数の着信履歴が画面を埋め尽くしており、目を凝らして見てみると、その着信履歴は友人のBからのものだった。

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少々焦り気味に折り返し電話をするとすぐにBは出たのだが、電話越しでもすぐわかるぐらいパニックになりながら俺にこう言ってきた。

(早く・・・・・○○公園に来てくれ・・・・・!!)

(B・・・え・・・何で今○○公園に居るんだ??)

(いいから早く来い!!)

そうBは言うと、すぐに電話が切れた。

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【いきなり何なんだよ・・・・】そう思いながら俺はパジャマの格好のまま玄関を飛び出してBの言う○○公園に走って向かった。

時間帯も時間帯で人が全くおらず、ただ遠くの方で10秒に一度のペースで車の走行音が聞こえるだけだ。

俺は○○公園に到着するとすぐにBと会い、何があったのかを聞いた。

するとBは(あそこの滑り台を見てみろよ・・・・)そう言ってきたんだ。

言われた通り15mぐらい離れた所にある滑り台を見た瞬間、全身が凍り付いた・・・・

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その滑り台には・・・・ナイフを持った女が狂気に満ちた満面の笑みで此方を見ていた。

(キャキャキャッ・・・一歩でも♪一歩でも♪動いたら♪殺すからね♪キャキャキャ!!)

歌を歌うかのようにそう言ってきた。

俺はすぐに走って逃げようとしたが、走る素振りすら見せないBを見て(何してるんだよ!!早く逃げねえと!!)そう言ったが、Bを見た瞬間・・・・血の気が引いた・・・・。

Bの顔を見てみると、Bじゃない・・・・体はBだが・・・・顔は・・・・滑り台にいたあの女の顔そのものだった・・・・パニックになり滑り台を見るが、まだそこにはあの女がいる。隣を見ると、そこにもあの女がいる・・・・俺は恐怖のあまり半泣きで急いで逃げようとしたが、身体が動かない・・・・いわゆる金縛り・・・・すると二人の女は俺にこう言ってきた。

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(さあ♪さあ♪殺そうかねぇ!!)俺はそう言われた瞬間、小さい頃から父親に言われていた不動明王様の印をし、(助けて下さい助けて下さい!!どうか私をお守り下さい!!)そう大声で唱えていると、その女二人は(来るよ来るよキャアァァァァァァ!!)そう悲鳴を上げたかと思いきや、いつの間にか消えていた。

俺は何が何なのか分からなくなり、急いで家に逃げ帰った。

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涙でぐしゃぐしゃになりながら携帯画面を見ると、Bから来たと思われる着信履歴が一つも残っていなかった・・・・Bに連絡してみると、(どした?てかお前寝ろww)そう返ってきたので困惑しながら携帯を閉じてその日は眠りについた・・・・いや・・・・眠れなかった。

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後日Bに直接昨夜の事を話してみたが、きょとんとした顔で(何それ?w)そう返されてしまった。

これを読んでいる皆さん、くれぐれも真夜中にはお気を付けを。

もしかすると・・・・あの女が貴方のすぐ近くに居るのかもしれない・・・・

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