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短編2
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骨壺に梅干し

御墓参りに行きました。

お墓はかなり遠く車で6時間以上かけて家族で行きました。

父方のお墓なのですが、父がいうには必ず墓参りに行くと晴天でも着くなり雨が降る、と言います。

本当か確かめたくて私たちは楽しみながら向かいました。

細い山道になり車から降り、歩き始めたときです。

ポタッ。父が満足そうにニヤリと笑い、「おじいちゃんが喜んでるぞ。」

といいます。

お墓に着き、手を合わせ、線香を立てお墓を磨きます。

父は、私たちに「じいちゃんの骨を見せてやる。」

と言いました。

初めて見ます。父はお墓の下にある扉を開け、6つある骨壺の中から1つ選び見せてくれました。

たくさん入っているかと思いきや、数えるほどしかありません。でも骨壺の中には水がたまっています。

骨は、水分をすうらしいのです。

父は骨壺を逆さまにし、水を抜きました。その時何個か骨が落ちたのに拾わず、そのままお墓にしまいました。

「お父さん!骨、おちたよ!」

「あーいいよそれぐらい。」

アバウトな父です。

私は骨を拾い戻しました。

帰り、祖母の家に行き、台所で見た物にびっくりしました。

骨壺が台所にあります。

さきほどおはかにあった6この骨壺と同じ模様の小さいつぼです。

中は骨かとおもいきや、

自家製梅干しでした。

「ぎゃー、ばあちゃん、骨壺にうめぼしいれてるん?」

そのとたん母が鬼のような形相で

「模様が同じだけよっ!」

と叩きながらいいます。

父に「あれ骨壺だよね。」

「ああ、あれは骨壺だな。ばあちゃん用じゃないのか?まだ必要ないから梅干し入れてるんだろう。」

先に買ってるんだ。

納得。

楽しい墓参りでした。

くだらない話ですみません。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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