御墓参りに行きました。
お墓はかなり遠く車で6時間以上かけて家族で行きました。
父方のお墓なのですが、父がいうには必ず墓参りに行くと晴天でも着くなり雨が降る、と言います。
本当か確かめたくて私たちは楽しみながら向かいました。
細い山道になり車から降り、歩き始めたときです。
ポタッ。父が満足そうにニヤリと笑い、「おじいちゃんが喜んでるぞ。」
といいます。
お墓に着き、手を合わせ、線香を立てお墓を磨きます。
父は、私たちに「じいちゃんの骨を見せてやる。」
と言いました。
初めて見ます。父はお墓の下にある扉を開け、6つある骨壺の中から1つ選び見せてくれました。
たくさん入っているかと思いきや、数えるほどしかありません。でも骨壺の中には水がたまっています。
骨は、水分をすうらしいのです。
父は骨壺を逆さまにし、水を抜きました。その時何個か骨が落ちたのに拾わず、そのままお墓にしまいました。
「お父さん!骨、おちたよ!」
「あーいいよそれぐらい。」
アバウトな父です。
私は骨を拾い戻しました。
帰り、祖母の家に行き、台所で見た物にびっくりしました。
骨壺が台所にあります。
さきほどおはかにあった6この骨壺と同じ模様の小さいつぼです。
中は骨かとおもいきや、
自家製梅干しでした。
「ぎゃー、ばあちゃん、骨壺にうめぼしいれてるん?」
そのとたん母が鬼のような形相で
「模様が同じだけよっ!」
と叩きながらいいます。
父に「あれ骨壺だよね。」
「ああ、あれは骨壺だな。ばあちゃん用じゃないのか?まだ必要ないから梅干し入れてるんだろう。」
先に買ってるんだ。
納得。
楽しい墓参りでした。
くだらない話ですみません。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話