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短編2
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逆立ちする女

僕の仕事は、新聞配達です。

この話は、僕が仕事中に体験した話です。

あれは、夏の明け方のことでした。

いつもの様に、新聞を配達していました。

夏の明け方(4時30分くらい)なので、あたりは、うっすらと明るくなっていました。

ある家の庭に、新聞をポストに入れるために入ったのですが、そこに、奇妙な人がいたのです。

それは、

赤茶色のワンピースを着た、髪の長い女の人でした…

それだけなら、別に奇妙でもなんともないのですが、

その女の人は、逆立ちをして、僕をじっと見ていたのです…

僕は、(気味悪るいな)と思いつつも、一応お客だし、何かの健康法かなと思い、軽く会釈して、新聞をポストに入れると、足早に立ち去りました。

でも、なんか違和感があった様に感じて、その逆立ちした女の人のことを、ずっと考えてました。

家に帰って、シャワーを浴びてる途中、その違和感がなんだったのか気が付いてしまいました…

(あの女のひと、逆立ちしてたのに、髪も、ワンピースのスカートも、下に垂れてなかった…)

それに気づいた時、すごく怖くてガタガタ震えてしまいました。

夕刊の時間になり、またあの家へ、重い足取りで行くと、家の前に白と黒のカーテンがかかってました。

どうやら誰かの葬式らしいのでした。

まさか…

僕は、その家の人には聞けるはずもなく、営業所に戻り、所長に聞きました。

「〇〇さんとこ、葬式やってましたが、だれか亡くなったんですか?」

すると所長は、

「ああ、〇〇さんな、娘さんが亡くなったらしいよ。

なんでも大型トレーナーに轢かれて、上半身と下半身が、引きちぎれたみたいだよ。

かわいそうにな…」

僕は所長に全てを話、次の日から違うルートを配達してます。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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