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短編2
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これは私が中学生の時に体験した出来事です。

中3の夏休みもあと1週間ほどで終わろうとしていた日の夜、隣家に住む同級生で幼なじみのA君が事故に遭い、8日後の9月2日に亡くなりました。

A君は友だちの家で花火をした帰り、自転車で路側帯を他の友人3人と走っていたところ、走ってきた車のクラクションに驚いて車道に出てしまい、後ろからはねられてしまったそうです。

A君は脳挫傷、意識不明の重体で、学校が始まるまでの1週間、どうか助かってほしいとつたないながらも私は必死に祈りました。

他の同級生たちもみんなそうだったと思います。(3学年全員に事故の連絡網が周り、お見舞いの千羽鶴等を各クラス集まって作りました。A君のクラスはカセットテープに全員のお見舞いの声を吹き込んで贈ったそうです)

ですがA君は学校が始まっても意識を回復することなく、9月2日未明に他界しました。

不思議な事が起こったのは、A君が亡くなる数時間前でした。

9月1日の夜、私は2階の自室にいたのですが、ふと南向きの窓の外にぼんやりとした明るいオレンジ色の光が見えました。

なんだろうと思って見ていると、光はゆっくり動いて窓を右から左へ動いていきます。

最初は車のライトかな?と思ったのですが、その光はA君の家の壁に面している東向きの窓に現れたんです。(道路に面しているのは南向きの窓だけで、東向きの窓に車のライトが映ることはありえません)

それを見た時、驚くとか怖いとかよりも先になぜか不安になり、1階に降りて父に光のことを話そうとしました。

台所にいた父に話しかけようとした時、あのオレンジ色の光が台所の窓の外でスゥッと消えたのを父と一緒に見ました。父もその時は車のライトじゃないか?と言いつつ、不思議そうな顔をしていました。(台所の窓はA君の家に面しています)

翌朝、深夜にA君が亡くなった事を聞いて、父はあの光はA君が帰ってきたのかもなぁ…と呟いて泣いていました。

A君が亡くなって数ヶ月してから、私と同じような体験をした同級生がたくさんいることを知り、やっぱりあの光はA君だったんだと思っています。

下手な文章を読んでいただき、ありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー べぐっちさん  

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