ある男性が警備会社で働いていました。
仕事は、いろいろな建物に設置された防犯センサーが作動したときに、泥棒など侵入者がいないか見に行く仕事です。
学校、倉庫、工場などいろいろな所にセンサーが付いています。
深夜、会社で待機していると、ある倉庫のセンサーに反応がありました。
男は同僚と2人で現場に向かいました。
すると、大きな体育館のような作りで、中は鉄骨の3階立ての作りでした。
1階、2階、3階とチェックをしましたが何もなく、誤作動だったようです。
その日は会社へ戻り、誤作動報告で済ませました。
そして、数日後の深夜、またあの倉庫でセンサーが反応していました。
また誤作動かと思い現場へ向かうと、2階の踊場(ここは2階の踊場に簡単なプレハブ小屋みたいな物があり、朝礼をするようなスペースがある。)に若い男が居るのがわかりました。
よくみると、ダンスを踊っているようで、体は透けていたそうです。
もともと霊感が強いので、慌てることもなく冷静に、こいつのせいで機会が誤作動をおこしてるのか…と思ったそうです。
会社に戻り、そんな幽霊騒動を話せるわけでもなく、今回も誤作動という報告にしました。
しかし、その後も感度かセンサーが反応し、度々踊る幽霊を見るので、昼間にその工場に行き、所長さんにその事を話しました。
すると、実はここで若い男性社員が1人亡くなったんですよ…
と、話してくれましたが、雰囲気的に訳を聞ける感じではなかったので、そのまま帰ってきたそうです。
警備員は、なんか可哀想になり、もしまたセンサーが反応して、あの幽霊が出ていたらお線香でもあげようと思っていました。
そして、またセンサーの反応がありました。
現場に行くと、案の定、あの幽霊が踊っています。
もってきたお線香を持ち幽霊に近付いてみると、その幽霊は踊っていたのではなく、首を吊ってもがいていました。
さすがに、ビビった警備員はダッシュで逃げたそうです。
踊っていると思いこんでいただけに、ビックリしたと言っていました。
END
怖い話投稿:ホラーテラー カサブランカさん
作者怖話