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短編2
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老婆からの電話

最近の話なんだが仕事中に知らない番号から電話がかかってきた。出てみると

「もしもし、○山さんでいらっしゃいますかあ?」

とお婆さんの声がきこえた。明らかに間違い電話なので

「いいえ、違いますよ。」と答えると、

「そうですか。すいません間違えました。」

とその時はそれで終わった。

そしてそれから二週間ぐらいたった日にまた同じ番号からかかってきた。出てみるとまた

「もしもし、○山さんでいらっしゃいますかあ?」とまた同じお婆さんからだった。俺はこのお婆さんはボケてんのかなあと思い

「違いますよ。この番号は○山と言う人の番号ではないですよ。」と少しイラついた感じで言ってしまった。

するとそのお婆さんは

「○山さんですかあ?」

としつこく聞いてくるので

「だから違いますよ!」と言うとそれからは何故かお婆さんは俺を○山さんと勘違いしてか勝手に話し始めた。内容はよく覚えてないがなんか世間話みたいのだった気がする。その時俺は勝手に切ってまたかかってくるのが嫌だったので切るに切れずなんか怖くなっていたので何度も違いますと言っていた。

そして五分くらい経った頃にお婆さんが

「ああ○山さん。私もそろそろそちらに向かいますんでよろしくお願いしますねえ。」

と言ってきた。俺はゾッときたので反射的に電話を切ってしまった。

そして二週間後ぐらいにまた同じ番号から掛かってきた。怖かったけどその時は昼間の外だったのでなんとなく恐怖感が薄らいでいた。出てみると違う人の声だった。

「あのー失礼ですが○山さんではないですよね?」とお婆さんではない声が言ってきたので訳が分からずとりあえず俺は

「はい。○山ではないですよ。」と言ってみた。すると、相手が

「ああ、うちの母が間違って掛けてしまった方ですね。この度は申し訳ありませんでした。」と言ってきた。

詳しく聞いてみると一週間ぐらい前に母=電話のお婆さんが亡くなったらしい。そして亡くなる前によく電話で秋山さんと話したと言っていたので気になって発信履歴を見たら俺の番号が入っていたので掛けてみたとのこと。

ちなみにお婆ちゃんの電話帳に書いてある○山さんと俺の番号は微妙に似てるって言われた。

とりあえず幽霊とかじゃなかったのでホッとしたのだがあまりスッキリとしなかった。

何故かと言うと○山さんと言う人は一年前に亡くなってると言われた。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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