シルバーウィークに、彼女と埼玉県の、あるテーマパークに行きました。
そこでの出来事です。
彼女と色々なアトラクションを楽しんで、
次は、お化け屋敷に行く事になりました。
そのテーマパークにある、お化け屋敷は、それはチープな作りで、怖いとか、そう言う感じは全くありませんでした。
中に入って見ても、ただ暗い通りに、河童やら人形のお岩さんが、機械的に動くだけの普通?のお化け屋敷でした。
でも、僕の彼女は怖いみたいで、お化け屋敷に入ってから、一言も喋りません…
会話の無いまま、出口についてしまいました。
僕が、
「全然怖くなかったね。」
そう言うと、
彼女は、無表情のまま変な事を言い出したのです…
「もう一度行きたい…」
彼女の言葉に、僕は耳を疑いました。
もう一度行きたいって…あのお化け屋敷に?
変だな?とは思いつつも、仕方ないので、もう一度お化け屋敷に入る事にしました。
二度目も、お化け屋敷の中では、彼女は一言も喋りませんでした。
さっきと同じように、暗い通り…河童…人形…
やはり僕は、全く怖くありませんでした。
出口に着くと、僕は笑いながら、
「お化け屋敷好きなんだ。でもここは期待ハズレだね…」
そう彼女に語りかけました。
だが、彼女は信じられない事に、
「もう一度行きたい…」
そう言うのです…
さすがに3回目はありえません。
何かおかしい…
僕は、お化け屋敷は止めて、違うアトラクションに行こうと促しました。
すると、彼女がいきなり大声で叫び出したのです…
「もう一度行きたい!もう一度行きたい!
呼んでるのをを!呼んでるのをををを…」
口からヨダレを垂らしながら絶叫する彼女…
僕は、お化け屋敷へ入ろうとする彼女を必死で抑えました。
そして数分後、彼女は気を失ったのです…
救護室で気が付いた彼女は、お化け屋敷であった事を、何一つ覚えていませんでした。
テーマパークの人も、
「こんな事は初めてだ…」
と、首をひねっていました。
そのお化け屋敷で、過去に事故やら忌まわしい事など、起こった試しがないと話てました。
彼女は、今も元気で、あの後、変わったことはありません。
お化け屋敷と言うのは、本当に霊的な者が集まりやすい場所なんだなと、実感した体験でした。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話