夜中の出来事を紹介した者です。
今日は母の体験談です。
母は幽霊を子供の頃から見ていたらしく、
慣れていたらしいのですが、我慢出来ないくらい怖い事がありました。
母は身体が弱かった為、朝食・洗濯が終わると、
私が学校に行ってる間は布団に横になっている事が多いのですが、
その日も布団に入っていたら
金縛りになり、閉めてあった襖(八畳の和室なので5.6枚?)が端の方から
(バタバタバタッ)と開いていき、目をあけると
足下に正座したまま浮いている、着物を着た老婆がいて、お経?みたいな言葉を話していたのです。
その老婆の出現と、誰も居ない二階から足音が聞こえてきたりするのは いつもの事だったのですが、
左の方から何か音がする。
よく聞いてみると、
畳を引っ掻いている音が聞こえる。
猫を飼っていたので、猫が爪とぎ してるのかと思い、横目で確認すると
手首から指までの、たぶん女性の手が畳をガリガリ引っ掻いていたのです。
さすがに気持ち悪かったので、会社にいる父に電話して、引っ越したいと相談したようですが、
父は信じてはくれず、
とりあえず帰ったら話そうと電話を切りました。
私が寝た後に父が帰ってきたみたいですが、
母は怖くて、父の車の音が聞こえたので、
玄関まで迎えに行って父に話を初めました。
父は信じてなく、大丈夫だと言って玄関を上がろうとした時、
(ガリガリ…ガリガリ…)
あの音が聞こえました。
猫はだっこしてます。
父もビックリして、確認しようとゆっくり和室に行くと、ピタッと音が止みました。
手は確認出来なかったけど、信じてくれた父は引っ越しする事に同意してくれました。
あの家はまだあります。
たまたまなのか、夜、前を通っても暗く、誰か住んでるのかはわかりません。
怖い話投稿:ホラーテラー 詩音さん
作者怖話