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短編2
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幽霊屋敷

夜中の出来事を紹介した者です。

今日は母の体験談です。

母は幽霊を子供の頃から見ていたらしく、

慣れていたらしいのですが、我慢出来ないくらい怖い事がありました。

母は身体が弱かった為、朝食・洗濯が終わると、

私が学校に行ってる間は布団に横になっている事が多いのですが、

その日も布団に入っていたら

金縛りになり、閉めてあった襖(八畳の和室なので5.6枚?)が端の方から

(バタバタバタッ)と開いていき、目をあけると

足下に正座したまま浮いている、着物を着た老婆がいて、お経?みたいな言葉を話していたのです。

その老婆の出現と、誰も居ない二階から足音が聞こえてきたりするのは いつもの事だったのですが、

左の方から何か音がする。

よく聞いてみると、

畳を引っ掻いている音が聞こえる。

猫を飼っていたので、猫が爪とぎ してるのかと思い、横目で確認すると

手首から指までの、たぶん女性の手が畳をガリガリ引っ掻いていたのです。

さすがに気持ち悪かったので、会社にいる父に電話して、引っ越したいと相談したようですが、

父は信じてはくれず、

とりあえず帰ったら話そうと電話を切りました。

私が寝た後に父が帰ってきたみたいですが、

母は怖くて、父の車の音が聞こえたので、

玄関まで迎えに行って父に話を初めました。

父は信じてなく、大丈夫だと言って玄関を上がろうとした時、

(ガリガリ…ガリガリ…)

あの音が聞こえました。

猫はだっこしてます。

父もビックリして、確認しようとゆっくり和室に行くと、ピタッと音が止みました。

手は確認出来なかったけど、信じてくれた父は引っ越しする事に同意してくれました。

あの家はまだあります。

たまたまなのか、夜、前を通っても暗く、誰か住んでるのかはわかりません。

怖い話投稿:ホラーテラー 詩音さん  

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