私が以前、葬儀社で仕事していた時の話しです
心霊ではありません
私は亡くなった方の湯灌、納棺等の仕事をしていました。
ある時、70代のおばあさんが亡くなり湯灌をすることになりました。
体も髪も綺麗に洗い、爪を切り白装束を着せ、あとは化粧と、髪を整えるだけです。
すると、ご遺族の方から
「私に、化粧をさせて下さい」と お嫁さんらしい方より申出がありましたので、
「はい。 お願いします。」と 化粧道具を渡しました。
すると…
「おばあちゃんは、派手なのが好きだったのよね~」と言いながら、顔をピンクや黄色などで、まだら模様というかグチャグチャに塗り始めました。
唖然としてる私にお嫁さんは
「おばあちゃんは黄色が大好きだったから、これをかぶせてあげて」
と 黄色のアフロを鞄から出してきました。
そして、髪にピエロのような黄色いアフロをかぶせて
「おばあちゃん 素敵よ」と…
他の身内の人が何か言うかと思ってたら
「ほんと おばあちゃんは黄色が良く似合うわ~」
と…
そのまま柩に納めました…
髪は仕方ないですが、顔があまりにも可哀相なので、ご家族が帰られた後 少しだけまともに見えるように直しました
おばあちゃん生前は どんな暮らしをしていたのでしょうか…
この方だけに限らず、葬儀の時って、その家々の人と人との係わり合い方がよくわかります…
例えば亡くなってから、今までの復讐される方、涙々でお別れする方…
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話