短編2
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不思議な夢

昨夜、去年の今頃死んだ猫(以下:華ちゃん)が夢に出て来ました。

その時私は一人暮らしで、実家の母が看取った次第です。老衰で、19年生きてくれた華ちゃん。

夢の中で、私は知らない比較的綺麗な廃屋に居ました。昼下がり位で、明るかった。

ふと、薄暗い廊下前方に華ちゃんがチョコンと座っています。

見付けた私は泣きながら抱き上げました。

ほお擦りし、長いフワフワした毛に顔を埋め、看取ってあげられなくてゴメンネ、ゴメンネ…と。

すると、華ちゃんが腕から離れ、Ⅰメートル位離れて座りました。

もう一度抱き上げようと近づくのですが、近づくと少し離れる。

これが数回続き、ある和室に到着しました。

窓の近くに来ると、華ちゃんはこちらを向き直り、スゥと消えました。

左下を見ると、ぶち少なめの三毛猫の死体が、日用品が雑然とした中、横たわっていました。

私は、華ちゃんがこの事を知らせる為に案内したのだと理解し、三毛猫を埋めてあげようと決めました。

が、素手で抱き上げるのは流石に腰が引けてしまい、何か板木か毛布の様な物を探すべく、その場を一旦離れました。

数分後、戻ると、華ちゃんはまたさっきの窓際にチョコンと座り、三毛猫を心配そうに見つめていました。

三毛猫に近づくと、黒い子猫とぶち子猫、白い子猫が三匹三毛猫の側に居て、キャーキャー泣いてました。

白い子猫は三毛猫の顔を一生懸命舐めていました。まるで生き返って欲しいかの様に。

黒い子猫には、シロゴマつぶの様な虫(ダニ?)が背中に付いていて、私は、(三毛猫を埋葬したらこの子猫達をお風呂に入れてあげなくては…)と考えていました。

んで、三毛猫を見ると、まだ白い子猫は顔を一生懸命舐めていました。(そんな事しても生き返らないし子猫の口にバイキンが入ったらどうしよう…)と考えていると、三毛猫が息を吹き返したのです。

あれっ、死んでたと思ってたのに勘違いしてたのかな?と思った所で目が覚めました。

夢はここで終わりです。

何か訴える為に華ちゃんは現れたのでしょうか…

不思議な夢でした。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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