「そこにある欲望と衝動の闇」
「ええ!無事、契約取れましたよ~」
男がうれしそうに夜中公園を携帯で話しながら歩いている。
取引先から接待で契約が取れたのだ。
男は携帯を切り、公園の中のトイレに入った。壁には色々な落書きがしてある
ふと、気になる落書きを見つけた
『たすけて♡』
「何を助けてほしいのかなあ?田所さんが助けてあげようかなあ?」
田所は随分酔いが回っていた。鞄からペンを出し
『いいよ。たどころ』
と書いた。
ペンを出すときに定期入れが床に落ちたことに気付かなかった。
朝になり、田所は定期を落としたことに気づき公園を探した。トイレにつき、便器の上に定期入れがきれいに置かれていた。
そのことに不思議に思うことなく、田所はトイレを出ようとした。
朝はすっかり忘れていたあの落書きを思い出したのだ。
壁には「いつ?♡」
と書かれていた。
「まじっすかあ?!」
田所は、
『いつでもいいよたどころ』
と記入した。
夜になり、スキップをしながら田所はトイレについた。
壁には
『メガネすてきだね電話してね。090-2474-・・・・』
「メガネ素敵だね??どうして???」
田所は不思議に思ったが好奇心に負け、携帯から電話をかけた。
♪♪・・・・・
着信音がかすかに聞こえた
振り向くと
一番奥の個室が
音もなく開いた。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話