元業担です。
今回はネタ系ですが、実体験です。
今でこそ笑えますが、当時は笑えなかった話…。
各寮の布団を、夏用から冬用に交換する時期がきた。
相変わらず、業者と各寮を回るのに新人業担が駆り出される。
私は駅前で業者と落ち合い、寮へと向かった。
一応、布団交換の知らせはタイムカード入れに貼り出されていたが、
「そんな話、聞いてない」
と憤慨する、就寝していた夜勤者を宥めつつ交換していった。
ある部屋で、敷きっぱなしの布団を回収しようとめくった時、
「おわっ!」
と思わず叫んだ。
布団の下から、ワラワラと虫が這い出してくる!
蟻、団子虫…なんで百足までーっ!
回収する枕で、叩き殺した。
…コイツは、どんな暮らしをしてるんだ?
ある3DKで、日勤者の部屋に入った。
襖を開けた瞬間、私も業者も唖然…。
部屋はビッシリと発泡酒の空き缶で、御丁寧にも二段重ねで囲まれ、布団の上には僅かに人の形のスペースがあった。
空き缶の上には、レジ袋に入れられたカップ焼きそばの容器が多数。
青ざめた顔の業者に、私は、
「回収はやめて、新しい布団を置いて帰りましょう」
と言った。
業者も納得。
後日談だが、部屋の住人から古い布団を回収してくれ、という電話がきて、私が回収した。
生ゴミの臭いがした…。
私は、差別はしない。個人の自由は尊重する。
しかし…。
ある日、新規入社の従業員が研修を終え、入社案内をすることになった。
早めに着いたから、まだ実技をしている新規入社の従業員達。
しかし、一人だけミニスカの女性がいる。背が高い。180cmはある。
おいおい…ミニスカで実技って…と呆れていたら、その女性が振り返った。
瞬間、全身が鳥肌立った! 馬面の、明らかな男顔! でも胸がある! 何コイツ…オカマ…?
後で、先輩から聞いた。性転換した、元は男性だと。
戸籍も女性に変えていた。
しばらく、夢に見てうなされた…。
繰り返すが、私は差別はしない。
でも、生理的に受け入れられないモノは無理だった…。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話