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中編3
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創作3(S1)

Hospital

病室のベットで暇を持て余していたニックの元をビリーが訪れる

「よぅ、相棒。

どーだ骨折した脚の具合は?」

「ああ、もう歩ける。

…すっかり治ってると思うんだが、医者はまだ安静にしてろと…」

「暇か?ひょっとして?」

「まあな。…で、何の用だ?」

「次の仕事だ。今回は海を越えて、遥か南の孤島に向かう。」

「何だ?サバイバル訓練でもやるのか?」

「んな訳ねぇだろ…

何でもこの孤島には100人程の島民が居たそうなんだが…

彼等が突然失踪したらしい。今回の俺達の任務はその調査だ。」

「退院許可はまだ出てないが…」

ニックがそう言うとビリーは一通の紙をニックに渡した。

「…!?退院許可書?

どうしてこれを…」

「さあな、受付にお前の病室を聞きに行ったら渡されたんだ。なぁニック、何かやらかしたのか?」

「お前じゃあるまいし、そんな事はない。大方、N.I.S.の上層部が手を回したんだろ…」

ニックはそう言うとベットから起き上がり、退院の支度を始めた。

「相変わらず切り替え速いな。いつもの事ながら感心するぜ…」

「さぁ、行くぞビリー。

任務の詳しい内容は歩きながら聞こう…」

2人は病院の廊下を出口に向かって歩き出した…

「さぁて、仕事の話に行きますか…」

「ああ、頼むぞ。」

「ま、さっきも言った通りなんだが、今回の任務は住民が失踪した無人島の調査だ。これから俺達は迎えの車に乗り、N.I.S.の本部に向かう。」

「…?直接現地には行かないのか?」

「まぁ、聞けよ相棒。

本部の屋上にシーホーク(軍用ヘリ)が待機している。これに乗って現地へ行く。そして、現地に着いたら先ずは島の中央に位置する例の集落を探す。」

「集落の位置は衛星で探知できなかったのか?」

「いや、なんでも今回は機密性の高い任務らしく、ヘリに島の西側まで運んでもらったら後は集落まで凡そ12kmを歩けとさ…」

「ありがたいな、半ば強引に退院させられて挙げ句に、そんなリハビリまで付いてくるとは…」

「文句があるなら、上の連中に言ってくれ。」

「はは、……で、集落まで歩いたら?後はどうする?」

「集落に残された島民達の生活根を調べろとさ…

おまけに一々写真まで撮れと…」

「今回の件にはナイトメアは絡んでないのか?」

「さぁな、俺も任務の内容はお前が入院してて居なかったら、いつになく真剣に聞いていたが…ナイトメアって単語は聞いてないな。」

「普通ならFBIやCIAがやる仕事だぞ?」

「そうなんだよ、相棒。

俺もそこが府に落ちねぇ………ま、お偉方の考えることはよう解らんし、気にしなくても現地へ行けば答えは解るだろ。」

「まぁそうだが…」

ニックとビリーが病院のエントランスを出る。

例によって、2人の目の前には迎えの黒塗りのベントレーが停まっていた。

「あ!そうだ、ニック。俺達の今回のコールサインは『ホワイトフラッグ』。指令部のコールサインは『フラッグコマンダー』だってよ。」

「白旗か………

嫌なコールサインだな。」

ニックとビリーが迎えの車に乗り込む。

2人を乗せた車は病院の敷地を出ると、N.I.S.の本部を目指した…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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