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短編2
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友人の生き霊

昨年のシルバーウィークのことです。

私は昔から魚釣りが趣味で、その日は千葉から私の住む中国地方まで大学時代の友人が遠征釣行に来ました。

市内で合流し、一緒に道具を買い、私の家に着いたときは夜10時を回っていました。

話し合いの結果、せっかくだし一発大物を釣ろうと二人で高知県まで行くことにし、そそくさと準備を済ませ僅か30分ほどで家を出ました。

そして高知で2日間釣りをし、一度我が家に戻った後家族に挨拶し、友人はまた千葉に帰っていきました。

そして一息ついたその日の夜、私の祖母が私におかしな事を言いました。

祖母「なぁ、○○(私)の友達…私見たことあるんよ。」

私「は?あいつと会うのは今日が初めてじゃろ?あいつ『初めまして』って挨拶しとったが。」

祖母「いや…間違いない。あんたらが釣りに行った日な、私夜中の11時過ぎに起きてきたんよ。

そしたら台所に若い男の人が座っててな、私が『○○の友達?』って聞いたらぺこって会釈して離れに歩いて行ったんよ。

…そんで今日あんたらが帰ってきて見たらな、あんたの友達…その男と全く同じ顔しとった。」

そんな馬鹿な、11時といえば私たちはすでに高知に向けて車を飛ばしている時間でしたし、私たちがいるときに祖母が起きていたならば私も彼を紹介しているはずです。

なのに祖母は私たちがいないはずの家で確かに友人に会ったと言うのです。

後日友人に電話で確認したところ、友人も全く身に覚えがないとのことでした。

やはり祖母の見たものは生き霊だったのでしょうか?

…余談ですが「なに勝手に人んちに生き霊残してくれてんだこんにゃろう!w」

と言う私に友人は

「そんなこと俺に言われても知らねぇよ!w」

終始困惑していました(笑)

怖い話投稿:ホラーテラー うなぎさん  

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