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短編2
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ヘルメット2

続きです。

それをバックミラーで一番初めに見つけた運転手のB君はおもしろはんぶんで

「おい、後ろ見てみろよ!」

皆一斉に後ろを見ました。

確かに後ろから二人乗りのバイクが走ってきていました。

「きゃーーー!!!」

「マジ、やばいじゃん!!」

女の子はもうパニックです。

でもA君を除くB君とC君はすごくテンションが高く(もうその時には何かがおかしかったのかもしれません。)

「ちょっと車止めてみようぜー!!」

「やだ!やめてよぉ!!」

「いいじゃん、いいじゃん、止めてみようよぉー!」

そんな感じで車の中は大騒ぎだったそうです。

でもその中で唯一霊感のあるA君だけは違いました。

何か言葉にはできないけどすごく嫌な感じがしたそうです。

そしてB君が車を止めようとした時、思わず

「止めるな!!!」

って叫んでしまったそうです。

普段友達にそんなに声を荒げる事をしたことのないA君が突然叫んだのと、霊感がある事を知っていたのとでB君は車を止めるのをやめA君に何でか聞いてきました。

A君は

「とにかく何か嫌な感じがするから止めちゃだめだ。」

それを聞いて皆話をする事もやめ、後ろのバイクにびびりながらも走り続けました。

そしてもうすぐ樹海をぬけるかどうかってところで急にバイクがスピードをあげて車をぬきにかかってきたのです。

もう皆パニックです。

女の子は泣き出しちゃうし男は固まったまま動けませんでした。

そしてついにバイクが隣を通りすぎる時にどうしても気になり見ていると、

バイクは確かに車体もライダーも真っ黒だったけど、首もあるし何でもありませんでした。

皆、一斉にため息。

バイクはそのまま暗闇の中に走り去っていきました。

「もーう、何だよー・・」

「びびって損したーー!!」

「今回はAの感もはずれたなぁー」

何て会話をしながら一息つけるお店を見つけ、しばらく他愛のない話をしたりさっきの話をしてみたりして楽しい時間を過ごしました。

でもA君だけは違ったそうです。

あの時感じたものを忘れる事はできなかった。

それ位、嫌な感じがしたそうです。

そうしてるうちに結構時間も経ち帰る事にしました。

帰り道はもちろんあの樹海の道です。

本当の恐怖はそこからでした・・・

ごめんなさい。

また続きます・・・。

長くなってしまって本当にすみません。

怖い話投稿:ホラーテラー とんがりさん  

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