これは私が中学生の時に行った修学旅行先で体験した事です。
中学三年生になった私達は沖縄に修学旅行に行きました。
修学旅行先は昨年までは長崎で私達の代から沖縄になったそうです。
沖縄と言えば本土決戦があり何人もの人が亡くなりました。
その中で姫百合隊と言った私達と年の変わらない女の子達が治療などをしていて何人も亡くなりました。
その沖縄に修学旅行に行き、防空壕…沖縄では蒲と言う場所に行きました。
身長が高かった私は一番先頭を進むことに…
入り口に来た辺りから中に入るのは止めた方がいいと感じたのです。
少なからず霊感があり憑かれやすい私は中に入るのはとても嫌でした。
でも、やっぱり集団行動を乱すわけにもいかずに奥へ奥へと進みました。
一番奥につけば真っ暗で何も見えない…
すると─…
ズシリ、ズシリ
肩が重くなるのが解りました。
とても気分が悪くて頭が痛く立っているのも辛くなったので座り込みました。
皆で懐中電灯をつければ辺りは明るくり周りが良く見えました。
「ひっ!」
周りが良く見えた代わりに沢山の血だらけの女の子達が見えたのです。
彼女達はじっと私を見つめていました。
そして、重い体を引きずりながら蒲を出るとスッと体が軽くなり気分が悪いのも無くなったのです。
そして、ホテルに戻り…夜、寝るのに部屋には四つのベットがあり私は一番端のベランダ側にあるベットを選んだのですが…
「なぁ…なんか、怖いから一緒に寝てくれん?」
どうもベランダが怖く感じ友達に同じベットに寝るよう頼んだのです。
友達はベランダを見た後「解った」っと言って一緒に寝てくれました。
そして、次の日のバスで友達が…
「昨日さ~怖いって言ってたじゃん?」
「うん」
「男の人連れてきてたよ」
「え…」
背筋が氷つきるように冷たくなりました。
友達が言うには蒲から連れて来たのだと…今は居ないから安心しろと言われました。
その時、母に「アンタは憑かれやすいから気を付けなよ?」と言われたのを思い出しました。
その人はどうして私に付いてきたのでしょうか?
何かを伝えたくて付いてきたのかそれとも……道連れにしようとしていたのかもしれません。
あの時友達が居てよかったと心から思いました。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話