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中編3
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足音

皆さんのお話を何時もワクワクしながら拝見させて頂いてます。

初投稿で緊張してます。

出来るだけ解り易く書く努力は致しますが、文才が無い為読みにくかったらすみません。

尚、誤字脱字があった場合も御了承下さい。

それと実体験の為怖くは無いかも・・・です。

私は、結婚を期に実家を出て、実家から徒歩3分の所にマンションを借りました。

私達が借りたマンションは、真北に面しており、晴れた昼間でも薄暗い場所でした。

「何故そんな場所を借りたの?」

と、思うかも知れませんが、私の実家は、土木業を営んでおり朝早くに出勤なので、朝が弱い私は出来るだけ近所が良かったからです。

住み始めの頃は何事も無く、ごくごく普通の生活を送っていました。

家内は、買い物に出ると夜の8時や9時まで帰って来ない事も多々ありまして。

そんな時は私1人でテレビを観ながら1杯引っ掛けてたんですよ。

その日も、家内は買い物で居なくて、夕方に帰宅した私は何時もの様にリビングで晩酌してたのですが、隣のキッチンの奥の玄関方面から、ゆっくりと、

ヒタッ・・・ヒタッ・・・ヒタッ・・・と、足音が聞こえてきたのです。

(少し濡れた裸足でフローリングの上を忍び足で歩いた時の様な音。)

私は家内が帰ってきたのかな?(家内は汗かきじゃないのに)と思い、キッチンへ顔を向けると誰も居まん。

確かに足音は聞こえたのに、私が居るリビングからの光が薄暗く射し込んでいるだけで誰も居ません。

そんな経験が何度かあり、なんか「気味悪いなぁ~」とは思いましたが、何故かその時は恐怖とは感じませんでした。

でも、その足音を聞くと、何故だか私だけが、約3カ月おきに40℃近くの高熱を出して1週間程寝込む始末。

そして、住みだしてから1年後には子供も産れ、

1歳の誕生日にはジィジィ、バァバァを呼んで誕生日会をしたのですが、

その時撮った写真のほとんどに、まるで影絵でもしてるかの様な

狼とも狐とも見える影が映りこんでいました。

それから数ヶ月後、私は仕事疲れで9時頃には床に就き、眠りに落ちて行くその刹那、私の首に誰かがジワジワと手で締め付ける感覚が・・・。

驚きましたが、その時には動きたくても

身動きさえも出来ないのです。

やがて呼吸も出来なくなりかけ、

「なんとか、この状態から抜け出さないと」と思いながら、必死に

「た・・・す・・けて」

と声を出すのが精一杯でした。

しかし、ちょうどその時、家内が子供を寝かす為に寝室に入って来たらしいです。

(らしい、と言うのは 私は苦しさで、気付かなかったからです。)

家内曰く

私の微かな叫びを聞き、ビックリして子供を抱えたまま走り寄って、私の体を揺らしたそうです。

私は、家内のお陰で苦しさから開放されました。

足音と首を絞められた感覚がどう関連しているかは、私には解らないのですが・・・。

私にとって、死を感じた出来事であった為、すぐ引越しをしました。

すこし実家からは離れましたが、日当たりの良い家です。

引越ししてから、もう7年になりますが、高熱は1度も出ていません。

(鼻風邪程度はあるけど・・・。)

『昔の家』を読んで、その中に出てくる「足音」で思い出したので書いてみました。

長文で尚且つ拙い文章でしたが、最後まで読んで頂き有り難う御座います。

数少ないのですが、心霊体験があるので、機会があればまた、書かさせて頂きます。

怖い話投稿:ホラーテラー まーかいがさん  

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