心霊・怪奇現象とは少々異なりますので、不思議な話としてご覧戴けたら幸いです。
凡そ三年程前から、ある条件を満たした時にだけ体験する事があります。
その条件は、
絶不調一歩手前の体調不良で、自室のベッドで横になり眠っている時。
時間は午後二時から四時の間というものです。
これらの条件が揃った際に体験する事は、夢から覚めそうな状態で聴く音。
高度を限界まで下げたヘリコプターが、プロペラを回した状態で
自宅の真上で留まっている様な、本当に大きな大きな音が聞こえるのです。
寝ぼけながら目覚めても聞こえるその音は、轟音という表現が当て嵌まります。
轟音と共に、時々複数の男性の物凄い怒鳴り声や大声が混じりました。
ヘリらしき物の音に負けず、それは結構な声量で聞こえたのです。
はっきりとした言葉は聞き取れませんでしたが、
日本語以外の言語であったのは間違いありません。
布団に潜って両耳を手で押さえ、音が止むまで耐えるしか術がありませんので
体感時間の長いそれをひたすら我慢してやり過ごしました。
次第に音が遠退き、わたしの意識がしっかりした状態で家族に話すも
「ヘリは飛んでいなかったし、大きな声も耳にしていない」
との答えが返ってきましたので
夢で見た何かがそうさせていたのだろう・と、わたしの中で片付けました。
ですが、その後も上に挙げた条件が満たされた時に同じ音を聴いています。
少し気掛かりになって、通院先の主治医に話してみましたが
「幻聴だとしても有り得ないですね…謎です」
との答えがありましたし、調べてみても解らず仕舞いなのでやはり謎のままです。
わたしの母方の家系は霊媒体質の者が非常に多く、わたしもその血を継いでいる様ですが
この件に関してはそれは関係ない様に思います。
不思議な出来事、怪奇現象、危機的状況から身を護られた事など色々と経験してきましたが、
これに関しては未だに解明出来ていません。
本日は体調を崩してベッドの上におります。
食後に服用するお薬を飲み終え、辛さとまどろみの心地良さを感じながら
携帯電話よりこの文章を打っています。
この後の体調次第でまた例の音を聴くのかも知れませんが、
今は睡眠を取る事を第一に考えなくてはいけませんので
夕方までゆるりと眠れる様に祈るしかありません。
大変中途半端では御座居ますが、
お読み下さり有難う御座居ました。
ごきげんよう。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話