死神4の続きです
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ダメだ…
やっぱりできない…
『怖いんですか?』
坂本が言う
『散々人の命を奪っておいて自分は痛いのが嫌なんですか?
勝手ですね』
「…」
『こうしていても時間がもったいないですよ?
それにあなたにもあまり時間がありません』
「…どういうことだ?」
『あなたの魂は私が無理に形を保させているんです
時間にも限度があります
そうですねぇ…
あと6時間とちょっと、といったところでしょうか?』
『それができなければもちろん強制的に地獄いきです
プラス…
私の時間を無駄にしたということで奪った寿命分の100倍…つまり24800回死をあじわってもらいます』
「なっ!?ちょっと待て…」
『これくらいしないと木曽様は動きにならないでしょう?
まぁ私としてはどっちでもいいんですが…』
しばらくの沈黙のあと、木曽は口を開いた
「…悪魔め…」
『死神でございます』
わざとらしく坂本がお辞儀をする
もう木曽は反論することもなく、無言でナイフを拾いそして…
グサッ…
『がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!』
グサッ、グチュッ、ブギュッ…
木曽は何回も自分の腹にナイフを刺す
「チクショー…
チクショーぉぉあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
ナイフが腹に刺さるたびに木曽はすさまじい悲鳴を上げる
そして床が血でぬらされていく…
最初はすさまじい痛みがあったが途中から何も感じなくなった
やがて意識が朦朧としてきて、視界が暗くなり…
気づいたら床に寝ていた
慌てて腹を確認する
何もない
夢だったのか?
いや…
目の前にはあの“死神”がいる
夢じゃない…
『やればできるじゃないですか?』
坂本がにこりと笑う
『さ、あと5回…頑張って死んでください』
あと5回もあんな痛みをあじわうのか…
嫌だっ!!!
「なぁ頼む!!助けてくれ!!!もう嫌だ…何でもする!だから助けてくれ…」
『…これだから人間は面白い…』
坂本の口調がかわる
すいません
まだ続きそうです
怖い話投稿:ホラーテラー なかよしさん
作者怖話