数日後…
奴はげっそりして現れた。
「お前どうした?」俺が聞くと奴は答えた。
「電話が鳴りまくって眠れない…」
「え?誰から?」
「…非通知」
「電話でたら?」
「…すぐ切られる」
…奴が非通知でかけたイタズラ電話した人で、
奴の電話番号を突き止めた人が逆襲したんだと俺は思った。
「自業自得だな?」
「…うん」
…おかしい。妙に元気がない。
「俺も一緒に謝ってやるから、今日お前ん家に泊まるわ」
「…助かるよ」
そして俺は奴の家に泊まった。
…深夜2時。
プルルルル!
プルルルル!
プルルルル!
奴の家電が鳴りだした。
奴は黙って俯いている…
俺が電話に出た。
「もしもし」
「ツーツー」
…切るの早いな。
一分後に再び電話がなる。
…また切れる。
「…なぁ、これ何回来るの?」
俺は奴に聴いた。
「…100回」
…わかった!これは奴の仕掛けたドッキリだ!
俺はニヤニヤしながら奴に言った。
「俺わかっちゃったよ」
奴は顔をあげて俺を見た。
「わかっちゃった?」
しかし奴は笑ってない…
奴は静かに指をさした…
俺はその方向を見た。
…あれ
…電話線ぬいてあるじゃん
怖い話投稿:ホラーテラー オカルトさん
作者怖話