父方の祖母の話です。
あまり怖くないかもしれませんが、
私はこの話を聞いて少しゾクゾクしました…よかったら読んでくださいモ~
祖母は若い頃、
姑さんと同居していた。
姑さん、つまり曾祖母は
ちょっと気難しい人だったらしいが、
結構うまく一緒に暮らしていたそうだ。
しばらく同居生活は続いたが、
姑さんは病気にかかり
ついに危篤な状態にまでなってしまった。
姑さんは病気が発見された時
入院するのを嫌がったので
家までお医者さんが往診にくる
という形で自宅療養していた。
危篤状態になってからも勿論自宅にいて、
祖母と祖父が2人で交代で寝ながら、
つきっきりで看病していたそうだ。
姑さんは危篤になってからも
意識はあったので、喋れた。
なので、何か用がある時や
何かしてほしいことがある時は
自分で声をかけてきたという。
そろそろ本当に危ないかもしれない、
というふうになってきたある晩。
いつものように祖母は
姑さんを看病していた。
交代する時間になったので
祖父に看病を交代して貰い、
祖母は自分の部屋に寝に行こうとした。
姑さんが寝ている部屋の隣にある
自室に入ろうとした時、
「○○ちゃん。(祖母の名前)」
と、いつものように姑さんから呼ばれた。
なので祖母は返事をしながら
姑さんの所に戻った。
しかし姑さんは目をつぶって
眠っているようだ。
(あれ?おかしいな~今お義母さん、
私の事呼んだのに寝てる…)
不思議に思い、祖母は姑さんの横に
座っている祖父に尋ねた。
「今お義母さん、私のこと呼ばなかった?」
祖父は答えた。
「呼んでないよ。
たった今亡くなったとこ。」
怖い話投稿:ホラーテラー 下毛和牛さん
作者怖話