こんな経験はないだろうか?
まだ知識の浅い子供の頃には、不思議であふれ新鮮にも感じたこと。
しかし大人になり、その仕組みを頭で理解できてしまうと、非常につまらなく感じてしまう。
これは、そんな話…
ある研究者がいた。
彼は人間が感じる「幸せ」「喜び」などの根源にある仕組みについて研究していた。
脳が発する快楽物質……
食欲・睡眠欲・性欲・優越感・達成感……
人が感じる「幸せ」「喜び」に通じる全てについて、物理的要素にあてはめ結び付けていく。
その結果に行き着いた答え。
「全ては脳が操作する快楽物質・錯覚などに基づき、全ての現象に説明がつく」
そうして研究者が最後に知ったのは、生きる事のつまらなさ・無意味さだった。
やがて研究者が人の世の原理に失望を感じ、死を選択するのに時間はかからなかった。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話