短編2
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覚めない悪夢

私の幼い頃の話です。

夢の話なので悪しからず。

私は、心霊などよくわかっていない幼稚園に上がる前ぐらいから、金縛りというものを体験していた子でした。

大人になってからは、

ほとんど金縛りにもならないし、怖い夢も見なくなりましたが。

今思えば、あんな小さい時からでも金縛りに遭うんだな…と。

幼稚園までは、父母のベッドの隣に小さな可愛い布団を敷いて寝ていたのを覚えています。

そんな頃、怖い夢を頻繁に見ては母親を揺さぶり起こし、「こわい夢みたよぉ」

と、泣きながらベッドに

入れてもらい寝ていたんですが。

またいつもの様にリアルな夢を見ていました。

みんな寝静まった暗い茶の間に1人でいる光景で、

隣の部屋のすりガラスの奥に黒い人影が見えて、

追いかけられそうになったところで

ハッ!と目が覚め、

いつもの様に母親を頼り

揺さぶり起こそうとするのですが!

マメ電球の明かりの中、

虚ろな目をして明らかに

とり憑かれている様な表情の母親の異変に気付き、

「今起こしちゃいけない」と思い、怖いながらも

そぉーっと自分の布団へ

潜ります。

そしてまた同じ場面。

茶の間にまた1人でいます。

また目が覚めます。

母親を起こそうとしますがまた同じ様子。

実はさっきからの目が覚め母を起こす…というのは

まだ実際には目が覚めてはいなく、何度も何度も

同じ情景を繰り返し見ていて、夢か現実かパニックになっていました。

本当に目が覚めた時には、子供ながらにグッタリだったのを覚えています。

夢の中で目が覚め、

また繰り返し繰り返し…

幼少には怖い体験でした。

小学校に上がる頃、

神主さんが来て

カンの虫を切られた記憶が

あります。

「感受性が強いコだね」

とか言われていた記憶はありますが。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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