短編2
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覗いてくる者

これは、実際に知人Aさんから聞いた話。

その知人Aさんの友人Bは、幼い頃から強い霊感があるらしく、時々一緒にいるときでも、「この場所はヤバい!!何かいる!」と普段からよく霊を見かけるそうです。

これはAさん、Bさんが高校生のときの話なのですが、ある授業中のこと、Aは何気なくBをふと見かけた。

(AとBとは席順が離れている位置にあり、またその授業の席の配置としては、縦列に並んだ教室でBさんは一番後ろの席であり、黒板を見る場合は、前列の四人の背中が見える配置になっている。)

授業中にも関わらず、Bはとても青ざめた感じで、ずっとうつむいたままだったそうだ。

Aは「大丈夫?」と遠い席からアイコンタクトをしていたのだが、Bはそれにも気づかないまま、ずっと青ざめた感じでうつむいた ままだった。

とうとう、そういった感じで授業が終わった。

Aは、一目散にBのとこへ行き、「ねぇ?大丈夫??気分悪かった?」と駆け寄った。

Bは「うん。大丈夫。

それにしても、とても辛かった!」と言った。

A「えっ?つらい?どういうこと??」

その理由を聞いたときは、ゾッとしました。

Bは初めノートを書くために黒板を見ながら書いていたそうだ。

だが、授業の中盤からいつもとは違った違和感を感じ始めたらしく

その瞬間、この世の者ではない、長い髪の女性が教室に入って来たそうだ。

Bは「はぁ。この教室にもいるんだ」と思い、無視しながらノートをとっていたそうだ。

すると、その女性は教室に入って来るや否や、生徒に近づきジッと覗き込んできたそうだ。

だいたい2~3秒ぐらい覗いては後ろへ、覗いては後ろへ、と移動しているらしく、 とうとう、Bの前列に差し掛かったとき、絶対に目を合わせないようにと、ずっと耐えていたそうだ。

辛かったのは、黒板を見るためにも、前列から覗き込む女性が次々に近づいて来る姿を見ているのが辛かったらしいです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名 しげまげさん  

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