夜中に勉強中 喉の乾きを感じた。
冷蔵庫を開けてみる。
あいにく飲み物は何もない。
面倒だが 近くの自販機に行くことにする。
外はすごく寒い。そして今日はやけに静かだ。
自販機の前に立つ。
手が震えて小銭がうまく入れられない。
小銭を落としてしまった。
自販機の下をさぐってみる。
不意に手を掴まれた。
やけに冷たい手。
恐る恐る 自販機の下を覗いてみる。
真っ白い顔に 生気のない目をした女と目があう。
気がつくと 自販機の前に立っていた。
叫び声をあげながら 家に帰る。
もう二度とあそこへはいかない。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿山名美子さん
作者怖話