大変遅くなりましました。
それでは・・・続きです。
病室が静まりました。
Aを見ると涙を流しながら、体を震わせて笑ってこう言いました。
『はははぁぁ・・皆は・・・聞こえて・・・ないの?・・・。私は今も聞こえるよ・・・・・。我、選ばれし・・・者・・・なり・・・・・。』
そう言って、気を失った。
Aを安静に寝かせた後、ナース室に再びドクターが現れ、
『明日、もう一度旧棟に行ってその本があった所、教えてほしいんだ・・。』
2人に頼んだがNOの答。
『しかし、何かが起こり始めているのは君達もわかるだろう?院長に頼んだら人数を何人かけても探せと言われた。これだけ頼んでも駄目か?』
2人は顔を合わせうなずき渋々だが了解した。
Aの様子を見て確認後、2人は帰った。
翌日、2人揃って出勤をして守衛所に挨拶をすると昨日の警備員がいました。
2人の顔を見るなり、昨晩帰った後、Aが笑ったり泣いたり、気が狂ったようになって大変だったと聞かされ、すぐに着替えて病室に向かった。
病室に入りその顔を見て驚きを隠せなかった。
一晩たっただけなのに、顔には精気が無く髪はボサボサ、唇はカサカサで水気が無い減量失敗のボクサーのよう。
『・・・だ、大丈夫?・・。わかる?・・・。』
2人が問うとAがゆっくりと口を開き、
『目を・・閉じると・・・声が・・・聞こえる・・。現実か・・・幻か・・・わからない・・。気配・・・感じるの・・・た、助けて・・・・・。』
話を聞いてあげるだけでどうする事もできずに病室を出て、ドクターの部屋に向かった。
ドクターの部屋に行くと院長を始め、お偉いさんが揃っていました。
挨拶をするといきなり、
『君達、旧棟でれいの資料を見たのは?』
それをかわきりにいろいろな質問され、昨日のドクターが割って入り、まずは人数を集めて直ちに旧棟に行くと告げ2人を部屋の外に出した。
何でそんなに焦っているのか問いただすとドクターは間を開けて、
『それは・・・知らんほうがいいよ!』
と、一言。
人数を集め総勢十名以上。
旧棟に向かいます。
昨日と同じく大きなドアを開け、中に入った。
昨日と違う事は人が大勢いると言う事だけで何も変わらない。
2階に上がり踊り場をぬけて資料室へ。
ガタガタ・・・カチカチ
ガタガタ・・・カチカチ
『昨日と同じ音が!』
『今日も私が開ける!』
ガラガラ!!!
キャアァァァァー!
目の前には、
Aが古びた台車を無言で押しながらゆっくりと歩いていました。
台車の上に山盛りに手術具が乗せられており、
目の焦点が定まっておらず、ヨダレを垂らしながら台車を押し続け、
『Aさん!しっかりして!なぜ、ここに!?』
肩を抱き抱えた。
すると、Aがボソッと
『ま・る・た・・。』
そう言って気を失った。
すぐに救急車で関係がある精神病院に搬送されました。
ナース達はドクターに問い詰め、
『本当に何があるんですか!?』
ドクターは溜息を一つ吐き、閉じた理由を話し始めました・・・・・。
ご免なさい。
続きます。
怖い話投稿:ホラーテラー もう! すぐ中学生さん
作者怖話