普段から良く遊んでいる女先輩c。
この人は普段から自分は霊感があると言っていた。
一切信じていなかった私は、鼻で笑っていた。
そんな態度を見たcは、 c「それやったら心霊写真持って来たるわ」
私「無いくせに無理せんでいいよ」
と鼻で笑いながら答えた。
10分後cが家から少し怒った感じで出てきた。
c「ほら見てみ」
写真を見た私は鳥肌がたった。
6枚くらいあって、大体は友達と2人で映っている写真で、cの部分だけが赤い細い線で塗り潰されている。
そして1番怖かったのが、使い捨てカメラでたまたま手から滑り落ちた時に録れた写真だ。
写真の真ん中に防空頭巾を被った子供がこちらを睨んでいる顔。左には骸骨の様な顔。右には口を顔の二倍ぐらい広げて何か叫んでいる様な男の顔。
私は写真を見た瞬間、発狂しながら写真を投げてしまった。
私「これやばいって、何で捨てへんの?」
c「怖くて捨てられへん。」
私「そりゃそーか。」
前置きが長くなりました。
で、
そんなcが体験した話。
とある高校に肝試しに行った。
cと友達AとBの3人で行く事になった。
最初から乗り気じゃ無かったcは学校に着くなり、嫌な雰囲気があったらしく、入るのは嫌と拒んだらしい。
しかしそんな訳にもいかず渋々入る事になった。
正門を過ぎると左にかなり大きなグラウンドがある。そのグラウンドを越えると進んで行くと校舎がある。
そこを3人でテクテク歩いていくと、地下にも校舎がある。
その地下に降りていくと技術室があるのだが、そこの前を懐中電灯の明かりだけで歩いていた。
すると前から人が歩いてきた。
3人は人に見つかったらヤバイと思い、横にあった女子トイレへと逃げ込んだ。
「おーい」
「おーい」
そう言いながら、その人はトイレに入って来た。
その人の声は機械のような声で棒読みのような感じだったらしい。
その時に3人は人間じゃないと直感した。
ぞくぞく、妙な悪寒が3人を襲う。
3人はブルブル震えながら手を握りあい息を殺していた。
真っ暗なトイレにそいつの声と足音だけが響き渡る。
革靴を履いているのか。
コツコツ、コツコツと音をたてている。
その瞬間そいつは「おーい」と、言いながらトイレのドアの下の隙間を頭からニュルっと入ってきた。
顔はこちらを向いている。
次に首…体…足…。順番に入ってくる。
とうとう便器のある部屋の中に入ってきた。
狭いため身動きが取れない3人。
みんな下を向いている。
顔を見たら連れていかれると思ったらしい。
3人泣きながら誤っていたらしい。
3人「ごめんなさい、ごめんなさい」
「寒い…寒い…おーい、おーい、寒い…寒い」
同じ言葉を繰り返している。
「きなしこんなむくり、きなしこんなむくり、きなしこんなむくり」
そう聞こえた(多分そう聞こえた、正直わからない)瞬間気絶したらしい。
目が覚めたら保険室だった3人とも無事だった。親も来ていた。
どうやら朝までトイレに3人でいたらしい。
事情を説明して、その日は家に帰り1日中親の説教だったらしい。
成人になってから聞いたのだが、トイレの中でAだけが気絶をせずにそいつと朝まで一緒だったらしい。
そいつは危害を加える事もなく、ただ同じ言葉を繰り返しているだけだったらしい。それだけでも腰を抜かすほど怖く、泣き続けていたらしい。。
怖くて今までずっと言えなかったとの事。
先生に聞いてもその学校では誰も亡くなっていないとの事だったのだが。
本当かどうかは分からない。
どこの学校か解った人もいると思うが、黙っててほしい。
終
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話