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短編2
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真っ赤なお鍋

初投稿です。乱文・誤字脱字等は、御容赦下さい。

これは、私が小学校4年生の時に体験したお話です。

当時の家族構成は、祖父母・父・母・弟と私の6人家族で、祖父母の家に住んでいました。

祖父母の家は、昔の造りで、台所と風呂場が一緒になっていました。

夕飯を家族で食べていましたが、私は1人、先に食べ終わって、お風呂に入ることにしました。

台所と風呂場の間に、アコーディオンカーテンが引いてあり、そこが脱衣所になっていました。

私は、アコーディオンカーテンを閉めず、さっさと裸になり、浴室に入り体を洗って、いざ湯船へ…

しかし、湯船のお湯は、ぬるくなっていたため、浴室のドアを開け、母に「お風呂ぬるいから、沸かして!」(当時、湯沸かし器が、勝手口に有った為)と言おうとして、私は固まりました。

台所には、天井から50センチ位下に、手作りの棚を設置していて、そこに鍋やら使わない台所用品などを、置いていたのですが、ドアを開けた私の目に、一つの真っ赤な鍋が入りました。

その鍋の上に、「女の人の首」が乗っていたのです…

私が固まっていると、その首はゆっくりと私の方を向いてきました。そして、私と目が合うと、ニターと笑い、私の瞬きと同時に消えてしまいました。

母が「どうしだの?」と言う声に、私は「ハッ」となり、「ううん、何でもない…あっ!そうだ!風呂沸かして」と言い、そそくさとドアを閉めて、湯船に浸かりました。

たった今起きた、夢なのか現実なのか、解らない事を、必死に考えながら、風呂から出て、母に全てを話しました。

後日談ですが、あの女の人は、私の先祖らしく、私に取り憑いていて、墓参りに来て欲しくて、私の前に現れたそうです。それまでお墓の存在自体知りませんでした。

ようやく、お墓の場所を知り、一家で墓参りをしました。

お参りに行くと、お寺の入口から、雨が降り出し、お寺から出ると雨は止みました。

それ以来、その人は二度と現れませんでした。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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