短編1
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真夜中のドライブ(真)

10年位前にラジオで聴いた話です。既出だったらすいません。

ある男性(Aさん)が、夜中に恋人(Bさん)とドライブをしていた。他愛もない会話をしながら、高速道路を走っていた。

すると、徐々にAさんの口数が減っていった。最初はBさんもあまり気にしなかったが、とうとうAさんは何も喋らなくなってしまった。

不審に思ったBさんがAさんの方をみると、青ざめながら前方を凝視していた。

「ねえ、どうしたの?顔色悪いよ。」

しかし、Aさんは何も答えない。何度も話し掛けるが、ただハンドルを握り前を見つめるだけ。Bさんに視線も向けずに…

突然、Aさんがハンドルを切り高速を降りた。そして、近くにあったコンビニの駐車場に車を停めた。

「さっきから、なんで黙ってるの?」

無視されつづけた、Bさんはイライラしながら問い詰めた。

「お前、そっち半ドアだろ…」

「ん…、本当だ。あっ、それで止まったん…」

「お前、聞こえなかったのか?」

「なにが?」

「女の声…。ずっとそっち側から聞こえてた…」

後少しで…後少しで入れるのに…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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