中編3
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神おろし 続き

美形な若い大学生「なんかオカルトな展開っすねぇ。

神様とかって言われたも訳わかんねぇし、さっさと神主さん払ってよ」

神主「やめなさい。本心からじゃなくてもいいから言葉を選んで話なさい!

今なんとかするから」

美学生「・・。ういっす」

僕「本当に神様が?

ちょっと軽すぎないですか?」

神主「その神様が好きなんだからしょうがないよ。彼がいいんだろうね。

神様も軽い感じで暴ん坊な性格だからだよ。

でもね、とっても強い神様だからね。

君に憑いてるヤバイのも楽に封じ込める事が出来るんだ。あっさりと終わるよ」

僕「マジですか?マジですか?マジですか?

もう自由に生きていけますか?」

神主「うん、あっけなく終わるよ」

神主「君、この人も見学させてもらうからね。

んじゃ、今から君の神様と相談するから」

美学生「夢見なくなるんならなんでもするよ。お経だろうが、呪文だろうが唱えるよー」

それから神主は三時間に渡って祝詞をあげたり、松明みたいなのを振り回したり、鈴みたいなのをシャラシャラしたりしてお祓い?みたいなのは終わった。

美学生「おっ、指先ピリピリしたのがなくなったぞ。なんか悪いのが取れたっポイ。

やるなー神主っさん

あれっ人が随分増えてるね。誰?」

神主「終わった訳じゃないから。君が今見てるのは私のご先祖様。神様には代わりの御神体が見つかるまでこの近くの山の神様をして貰う事になったから。

でも時々はやっぱり君に降りるらしいから。

それと、神様降りてるから霊感は最高に達してるよ。」

美形学生「マジ!!幽霊見えるん?じゃあ取りつかれたりするん?

神様憑いてるなら彼女とのエッチ見られてるん?恥ずかしいじゃん」

神主「いや、憑かれる事ないよ、神様が降りてるなんて、悪霊も怖くて近付けないくらいだから。

それと神様は人間のセックスに興味なんかないよ。

まあ、それにセックスは生命力を宿す行為だからかえってプラスになるよ。」

美形学生「うっし、ならいいや、バンバンする。

俺もこれからはたまに神社とか行こうかな」

神主「君は偉い神様が降りてるからやめときなさい。向こうの神様が遠慮するから。」

美形学生「んじゃ、帰っていい?腹減ったし」

学生は帰って行った。

僕「こんなんで私の障りは終わったんですか?」

神主「うん、完璧に終わったよ。君も運がいいね、毎日御参りしてるから引き合わされたんだよ。

しかし、明るい学生さんだったね。

ひとつ許せないのは御神体を盗んだ奴等だな。」

こうして長い間死ぬように辛かった自分の障りもあっさり終わりました。

ただ、世捨て人みたいに過ごした期間が長かったので簡単に社会復帰は出来ないようなので、今は資格でも取ろうと専門学校に通い始めました。

どうしても祓えない霊障がある方はこういった人を探されるといいと思います。

それでは

怖い話投稿:ホラーテラー ボクちゃんさん  

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