これは祖母から聞いた話です。
地元の山の中には
【切ろうとすると祟られる】
と噂されるいわく付きの桜の木があります。
なんでも、昔どこかからやってきた女性がその木で首を吊って自殺。
木の枝には着物がかけられていたそうです。
祖父と祖母が山での仕事を終え、その桜の木の下を流れる川で祖父が鎌を洗い、洗い終わった鎌をなんと祖父は
「ポーン」
と空高く放り投げたそうです。
その鎌はいわく付きだという桜の木に引っかかってしまったそうで、祖母は
『桜の木に鎌が引っかかったときはヒヤヒヤした』
と言ってましたが、普通に考えて鎌を放り投げたら危ないと思うのですが…。
しかも後ろ向きに)
怖い話投稿:ホラーテラー ○匿名希望○さん
作者怖話