2、3年前のお盆の夜、寝てたら変な夢を見た。
昔ながらの茅葺き屋根の家に居て、知り合いが何人か居る。
外は真っ暗で不気味な雰囲気だった。
知り合いに話かけてみるけど、表情がないと言うか無機質な感じで、それもまた不気味だった。
でもふとした瞬間に
「あ~コレ夢だ。よかった~」
と理由もなく思った。
そしてうっすら意識が戻りそうになった時体が固まった。
たいてい私の合う金縛りは、脳が起きてて体は寝てる状態のが多い。
だからいつも力ずくでとく。
でもその日は様子が違った。
まったく体が動かず、声も出ない為唸り続けていた。
「ヤバいしめんどくさい!早く終われ」
と唸りながら固まっていると、部屋のドアが開いた。
ギギギーとゆっくり開いて、誰か入ってきた。
ペタッペタッペタッ
いかにも素足のそいつは、ペタペタさせながら近づいてくる。
ちなみにドアは、横を向いて寝ていた私の後ろにあった。
「もう怖いし、めんどくさい!早く帰って!お願いします!怖い!」
と心の中で念じ続けたが、そいつはペタペタさせながら私の背後を歩き回った。
何をするわけでもなく、ひたすらペタペタペタペタ歩く。
すごい長い時間に思えた。
少し疲れた私は
「ここは私の部屋!だから帰りなさい!怖い!」
とちょっと強気に出た。
ペタペタが止まった。
「ふぅ~疲れた…」
と思った瞬間、耳元で
「うふふふふふ」
と女の笑い声がした。
耳から頭のてっぺんまで一気に鳥肌がたつ。
「殺される!」
そう思った私を嘲笑うかのように、女はまたペタペタいわせながら部屋から出て行った。
きちんとドアも閉めて行ったので、いい霊かもと思いながらも、しばらく怖くて動けなかった。
今思うと夢だったのかもしれないけど、すごく怖かった私の体験です。
駄文、失礼しました。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話