【1967年】シャーマー事件

この事件のハーバート・シャーマーは立場的には信用に値する人間かも知れない。
しかし、その内容はあまりに現実離れしている。
1967年12月3日の深夜2時頃、パトロール中の若い警察官、まだ22歳のシャーマーがハイウェイ63号線の交差点に差し掛かった時、光体を共なった謎の物体が前方付近を飛んでいるのを発見した。

何故か無線などは使用せずに、物体が上空へ消え去った30分後、署へ帰りシャーマーは業務日誌にこの事態を記載した。
その内容はこうである。
「ハイウェイ63号線の交差点にて未確認の空飛ぶ円盤を確認。信じようと信じまいと確かにハッキリと確認した」

しかし、実はシャーマーの行動にはおかしな事がある。
無線を使用しなかったこと、発見した時間から帰路に着くまでのタイムスケジュールに矛盾があること。
そう、シャーマーの記憶には20分間もの欠落した部分があったのである。

シャーマーは、その証言から考えるにアブダクションされた様であった。
その夜、帰宅したシャーマーは酷い頭痛と耳鳴りでろくに眠れなかったと言う。
また、左耳下部にミミズ腫れがあった。

症状が快方に向かわずにシャーマーは専門家の元を尋ねる。
そこで、逆行催眠によってシャーマーの空白の20分が明らかになる。

その物体は、シャーマーの発見後、付近の野原に着陸した。シャーマーは追跡しながら応援を呼ぶ為に無線を使用したが、その時には無線どころか車の全ての機能が使えなくなっていた。着陸したUFOからは数人の人とおぼしき影が出てきて、その内の一人がシャーマーに向けて光線を照射した。シャーマーは光線を浴びて失神したと言う。

逆行催眠中の証言をまとめると次の様になる。
150cm程度の体長の小さな人間型の生物が数人おり、シャーマーは円盤内に連れこまれた。彼等は皆身体にフィットした銀色の宇宙服を着用し、アンテナの様なものが付いたヘルメットを被っていた。

彼等は一様に頭が細長く、人間のそれを遥かに超えていたと言う。鼻は平たく突起がほとんどない状態で、口は唇が無く割れ目があるだけで、瞼のない吊り上がった目をしていた。
身体の色は顔以外には見えなかったが灰色がかった白であったと言う。

円盤の内部や設備は自由に見る事が許され、同時に話もした。だが当然の如く会話はいわゆるテレパシーの様なものだった。リーダーらしき生物とテレパシーで話すが、同時に周囲の生物の思考も入ってきて混乱した。

彼等は我々とは違う銀河系から来ており、それはすぐ近くの銀河系だと言う。太陽系内の惑星にそれぞれ基地を持っており、地球の基地は海中にあると明かした。

確かにシャーマーは警察官であり、虚偽の発言をすれば社会的立場をもすら失いかねない。
そう言う意味では軽々しく面白半分でウソを吐いていると考えるのはむしろ早計であり、この事件に関してはジックリ考察する事が重要である。

だが、この事件より以前のヒル夫妻誘拐事件以降、同様の事件が増加している事にも注目しなければならない。ヒル夫妻の事件以前には、同様のアブダクション事件は報告されておらず、記憶が消されているからではないかと、アメリカでは精神療法に催眠術が積極的に取り入れられ、その事で思ってもみないアブダクションの話を引き出す事もあった。

だが、その事はむしろ逆行催眠を行ってもヒル夫妻誘拐事件以前のアブダクション事件は内容が近似しているものはほぼ無いと言っていい。
つまり、ヒル夫妻の事件が話題になり、一般大衆の潜在意識にこの経験が刷り込まれた事は疑う余地が無い。ヒル夫妻事件以降に近似したアブダクションが増加した原因は、この潜在意識内への刷り込みが原因の一端と考えられる。

とは言っても、その全ての原因がそこにあるとは言えず、真実の話が無いとは言えない。

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