なぜ袋田温泉などで有名な袋田、しかも名勝として知られる袋田の滝が心霊スポットになったのかはわからない。
学生の時、お遊びサークルで「心霊スポットをビデオに収めよう」などと誰かが言い出し、深夜に車を飛ばして袋田に向かった。
冬になると極寒の北関東のこととて、滝の水が凍りついて氷柱が立ち並ぶという袋田の滝。まだ夏の終わりの頃だったが夜は人気があまりなかった。
人気がなく、しかも「何か出そう」といった感じの場所に車を止め、暫くその「何か」を待つ。
誰かが「怪談でも話しましょうか」と言い出したが、確かにこの雰囲気で怪談など聞いた日には身の毛もよだつ思いであろう。
その時のビデオテープを見ると、暗い車内でまんじりともせずに何かを待ち受ける闇の中の我々しか映っていない。
車が通り過ぎてゆく。夜間デートのカップルだろうか。確かにゾッとしない雰囲気だが、みんな立派な大学生で、あまり非科学的なものを信じるタイプではない。
誰かがシビレを切らしたらしい。「わっ、出た!」と一声あげた瞬間、運転手はバネで弾かれたようにアクセルをかけ、一目散に退散した。

茨城県久慈郡 大子町袋田42
36.765966
140.402201
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