とある人類学者の女性がジンバブエからの帰国後に、胸のあたりに強いかゆみを覚えた。胸を見ると1cm程度の赤いしこりが乳首の辺りにぽつぽつと出来ていた。

病院に行き抗生剤入りの軟膏を処方してもらったが、一向に胸のかゆみとしこりは治らない。

胸のしこりは段々と悪化して行き、出血するようになったので包帯を巻いてしばらく様子を見ていたが痛みは増すばかり。しかも原因はよく分からないのである。

主治医に相談して、皮膚疾患が専門の医者を紹介してもらうことになったが、残念なことにその皮膚科医は休暇中とのこと。皮膚科医が復帰するまでの間、彼女は胸の痛みに耐える数週間の我慢の日々を送ることになった。

しばらくかゆみと痛みに耐えていた彼女であったが、とうとう我慢できなくなって皮膚科医に診てもらう前に自分で包帯を取ってしまった。

すると驚いたことに赤いしこりの一つ一つからハエの幼虫が顔をのぞかせていたのである。

ハエの幼虫はジンバブエに滞在中に寄生したもので、胸の脂肪や乳腺組織をエサに、しこりの中で成長していた。どうやら外に干していたブラジャーに寄生蝿の卵が産み付けられていて、胸のしこりは幼虫が入り込んだ穴であったのだ。

アフリカ圏ではヒトクイバエというハエの幼虫が、皮膚の中に入り込んで腫瘍をつくる蝿蛆症(ようそしょう)という病気が蔓延している。 

ヒトクイバエの生息地域では下着や靴を室外に干す場合は注意が必要で、洗濯物にハエが卵を産みつけて皮膚の上で蛆虫になると、皮膚を食い破って体内に侵入してかゆみを伴うしこりをつくる。

蛆虫はしこりの中で成熟すると外に這い出して来て蛹、そして成虫となり、また人や家畜を襲うのである。

ハエがブラジャーに卵を産み付けた場合、都市伝説のように乳首に蛆虫が巣食うというのもあり得る話である。乳房が蝿蛆症になった女性の動画も存在する。

蝿蛆症の流行地域では外に干した洗濯物は着る前にアイロン掛けすることが大事で、熱で卵を死滅させることで予防となる。

モンゴル等のユーラシア大陸では卵ではなく、幼虫の状態で人の眼球や耳に産みつける寄生蝿がいて、もし幼虫が眼球に入り込むと大変なことになるという。

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うわぁ、気持ち悪いですね( TДT)

ぞわっと来ます。