今年のベルリン映画祭で最も賛否両論を巻き起こした問題作。
ファティ・アキン監督最新作!ドイツ・ハンブルクに実在した殺人鬼フリッツ・ホンカ。夜な夜な行きつけのバー<ゴールデン・グローブ>へやってきては孤独な女性たちに近づいて…。
ストーリー
1970年代、ハンブルク。
留年が決定したペトラがカフェでタバコを咥えると、突然、男が火を差し出してきた。
男はペトラが去った後も、その後ろ姿をじっと見つめている。
バー<ゴールデン・グローブ>。
カウンターの端にいつもフリッツ・ホンカは座っていた。
女に酒を奢ろうと声を掛けても、「不細工すぎて無理」と振られるだけ。
注文もせずにひとりでポツンと座る中年女にフリッツが一杯奢ると、そっと横にやってくる。
「私はゲルダ。ありがとね」
フリッツとゲルダは店を後にする。
フリッツの部屋。
ゲルダには30歳になる独身の娘がいるらしい。
「ぽっちゃりして、可愛い子よ。肉を売っているの」
「面白いな。娘を連れてこい」
ゲルダの娘に会うことを夢想するフリッツ。
ゴールデン・グローブ。
いつまでたってもゲルダは娘を連れてこない。
フリッツは3人で飲んでいる娼婦たちに声をかける。
「俺の家に来い。酒ならいくらでもある」
ひたすら酒を飲み続ける女たちは、言われるままにフリッツの家へ入っていく。
ある日、フリッツは車に突き飛ばされる。
それを機会に禁酒するフリッツ。
夜間警備員の仕事につき、真っ当に生きようと心に誓うのだった……。
公開
2020年2月14日(金)より
ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
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