人を殺した。オレと同じ女をストーカーしている男だった。

 今年のコロナ禍では小池百合子東京都知事から依頼があり対談、10月には環境省の「サステナビリティ広報大使」に小泉進次郎環境相から任命、ゴミ分別の大切さ・ゴミ削減を訴える情報発信をしている。

 そんな滝沢氏がゴミ清掃業を始めた際、「ゴミは個人情報の宝庫だ」という気付きから執筆された小説が本作。この度、ついに待望の文庫化となった。

小説『かごめかごめ』

あらすじ

 オレと同じ女をストーカーしている男がいた。ストーカーのライバル。最初は追っているだけだった。支配しているつもりだった。しかし、ある日、女のゴミの中から出てきたものは、オレに宛てたメッセージだった…。
 いつの間にか「追う者」から「追われる者」へと変化する恐怖と焦燥。しかし、それは真の恐怖への序章に過ぎない。童謡『かごめかごめ』の詩に隠された歴史が紐解かれていく――。

著者プロフィール

滝沢秀一
ゴミ清掃員、お笑い芸人
1976年生まれ、東京都出身。1998年に西堀亮とお笑いコンビ「マシンガンズ」結成。2012年から芸人と並行してゴミ収集会社に就職。『このゴミは収集できません』『ゴミ清掃員の日常』など、ゴミ収集中の体験を記した書籍を多数出版。

書誌情報

タイトル:かごめかごめ
著者:滝沢秀一
発売日:12月10日
定価:本体690円+税
発売元:双葉社