【1979年】宇宙人とのSEX事件

UFOにアブダクション(誘拐)された人間が、生体検査や生体実験を受ける。そんな恐ろしい事件が、単なる妄想や作り話と片付けられないほど数多く起きている。被害者の話には一貫性があり、似通っている。彼らは夜間、異星人によりUFOに引っ張り上げられ、検査や実験がすむと地上に戻される。解放される前に記憶が消し去られるため、誘拐されていた時間帯の記憶は欠落し、催眠療法で初めてその体験を思い出す。
アブダクションにはいくつかパターンがあり、そのひとつがセックスを強要されるもの。なぜかブラジルで多く起こっている。なかでもアブダクションの最も古い事例のひとつとして有名なのが、1957年のアントニオ・ビラス・ボアス事件だ。UFOに連れ込まれた彼は、身長1.3メートルで人間の女性と大差ない相手と数回セックスをした。後日、診断した医師は血液を採取されたというあごに残る針の跡を確認している。
1979年にはジョセリーノ・デマトスという青年が、UFOの不気味な音と光で昏倒。生体検査を受け、精液を採取されて、人間とほぼ変わらない女とのセックスを強要されたという。1982年にはジョアン・バレリオ・ダシルバが自宅の裏庭で拉致される事件が発生。UFO内で黒髪で肌の浅黒い美人に迫られ、恐怖に震えるうちY字型の装置で頬を触られ意識を失ったという。家族に発見されたとき、彼は全身がオイルにまみれ、右の胸やペニスに奇妙な傷があった。これを似ているのがアントニオ・カルロス・フェレーラのケース。1979年に頭の大きい小人乗員に拉致され、全身にオイルを塗られて小柄で醜い女の相手をさせられたという。彼はその後1983年まで7回もUFOと接触、そのうち2度の誘拐では先の交配実験でできた赤ん坊まで見せられた。
彼らは子種を得るために誘拐されたのか。交配実験であるなら、その目的はいったい何なのだろう。
アブダクション事件のなかには、子供のころから長い年月にわたって何度も誘拐されたケースも存在する。被害者たちはUFOに連れ込まれては繰り返し検査を受け、組織サンプルを採取されているという。その典型例が、カナダのジャック・Tのケース。記憶の欠落を感じていた彼は、催眠療法により1957年の2歳のころから誘拐されていたことを思い出した。10歳になるころには友達とともに拉致されて全身を機械でなでまわされ、14歳のときには、小人乗員が地上での重労働に使っている毛むくじゃらのビッグフットにさらわれたという。さらに16歳のときは、バンド仲間とともに誘拐され、巨大な機械についた装置で全身をチェックされて、各部のサンプル採取も行われたということだ。
不気味なことに、アメリカには同じ年に生まれた人々が、同じころに繰り返し誘拐されたケースもある。有名なUFO研究家のバッド・ホプキンズとテッド・ブローチャーが、催眠治療の専門家アフロダイティ・クレーマー博士とともに行った調査で明らかにされたものだ。1943年生まれの4人が、1950年と1960年前後にUFOと遭遇。生体検査を受け、サンプル採取をされたらしく、体には原因不明の傷が残っている。4人とも知性と才能に恵まれ、地位もある人々であり、異星人に選ばれて定期検査を受けていたと見られている。
また、アメリカでは親子3代にわたり、何度も誘拐されたというケースまで報告されている。娘は12歳のときから5回も大きい小人に誘拐され、サンプル採取をされたことを催眠治療で思い出した。母親も娘と同じくサンプル採取の跡と見られる傷があり、娘が生んだ子も真夜中に小人の訪問を受けたという。
異星人たちは特定の人間にターゲットを定め、定期検査とサンプル採取を行っているのだろうか。長期的で壮大な計画の存在がうかがわれる。