アメリカ・カリフォルニア州で異形のUFOが最初に目撃されたのは2007年4月のことだった。ヘリコプターのローターのような金属状の細長い翼(?)を中心部から四方に広げていて、そのうちの一本が際立って長い。翼自体は回転運動もせず機体のそのものがゆっくり回りながら滞空している。船体と思しき部分はドーナツ状でさほど大きくなく、地上10~30メートルという比較的低空を漂うにように飛んでいる。メカニカルな骨組構造が見て取れ、ラジコン模型の一種にようにも見えることからその異形UFOは通常ドローンズ(無人機)と呼ばれるようになった。
4月にタホ湖付近で目撃されて以降、カリフォルニア州のあちこちで出現。さらに当初に撮影された時の構造とは微妙に姿が異なるドローンズが現れ、別に機体なのか、同一の機体が可変したのかもよくわからないまま目撃報告数は増えていった。
そんな中、ドローンズに関する極秘情報をウェブサイトで公開した人物が現れる。アイザックという仮名を名乗るエンジニアにしてコンピュータ技術者だ。彼曰く80年代に「キャレット」というプロジェクトに従事していたことがあり、このドローンズがそのキャレットによって開発されたものだと気がついたという。そして、このキャレットとは国防総省が立ち上げた地球外テクノロジーの実用化プロジェクトのことだったのだ。
彼が公開したパーツの写真にはタホ湖で最初に撮影されたドローンズの翼部分に描かれたものと同じ記号があり、その主張には一定の整合性がある。そしてこの記号こそが彼の研究対象だった。実は記号自体が地球外テクノロジーのプログラムなのだという。ドローンズはそれを応用して反重力装置を組み合わせることに成功し飛行しているというのだ。彼の主張が正しいなら、アメリカは反重力技術を完成させたことになる。
2007年4月、アメリカ、カリフォルニア州で目撃が多発し、話題を呼んだドローンズ。その形は様々だが、無人機であることは目撃証言で共通している。
そのプロトタイプとみられる画像が、世界最大の民間UFO研究団体「MUFON」のサイトに投稿された。2002年7月26日に撮られた画像だ。出現場所は伏せられているが、河の上空に、鋭利な角が伸びたような2個の突起物をもつリング状の物体が浮かんでいる。しばらくすると同様のものがもう1機現れ、30秒後に消えたという。
2006年5月25日、オレゴン州で撮られたものもかなり異様だ。まるでレンズのない虫眼鏡のような形をして、左右に長い角が生えている。物体は音もなく飛び、やがて丘の方に沈んで消えたという。
これらは2007年に多数目撃されたドローンズの原型と考えられる。その後、さらに奇怪さを増し、進化した姿を見せる。同年5月、カリフォルニアとネバダの州境のタホ湖付近に出現したドローンズは、まさのその様相を呈している。
そして同形らしきドローンズは、アラバマ州バーミンガムでも目撃された。撮影者によれば、ドローンズは電線のすぐ上辺りで滞空していた。何だろうと凝視していると、動き出しパチッ、パチッという音と立てて飛んでいったという。ついで同月16日にキャビトリアに出現し、多数の住民に目撃・撮影されている。
さらに8月28日の月食中にも出現。ケンタッキー州在住の人物によって、ビデオで撮影された。
さて、ドローンズは3D模型とCGによるトリックという説がある。しかし、紹介したドローンズは形状や構造、付属物の位置が微妙に違う。確かに複数存在するのだ。
さらに、だ。ドローンズが世界各地でも目撃されているのも、トリック説を鵜呑みにはできない要因のひとつだ。