この事件は、マレーシアはボルネオ島のリゾートビーチにて、白昼に巨大UFOが出現したという事件である。目撃者の証言によると、UFOが現れたのは夕方午後4時頃だったという。夕日が西に沈もうとしている時間帯に突然現れた予想もしない来客に多くの人々が驚いたことであろう。店にいた客たちは騒ぎ出し空を指差した先には、丸く青い巨大な未確認飛行物体、UFOが空に浮かんでいたという。スマートフォンなど多数の写真が撮られ、いくつかのものは公開されている。
その一枚がこれである。
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ご覧になるとわかるとおり、窓の明かりの反射やヘリコプター、ほかのどの航空機とも見間違いなど疑いようもなく、はっきり映った写真である。撮れたものいたが、目撃者で写真を撮ろうとしたものの多くがカメラが作動しなかったとも証言している。この数分後に、この巨大UFOは音もなく忽然と姿を消してしまったという。
この事件はマレー語の大衆紙『Harian Metro』などで報じられ、世間の知るところとなった。
このUFOをもう少しよく観察して、まずはその大きさを推定することにする。まず写真の取られた位置から、手前に見える突き出した屋根部分を確認できる。
この長さを推定3メートルとする。単純にこのやなの長さと見かけ上の大きさであるUFOの大きさはおそよ半分と見立て、あとはどのくらいの高度でUFOが飛んでいたかを割り出せれば、UFOのおおよその大きさが推定できる。もう少し見てみると、UFOは雲の上を通過しているのがわかるが、その上部においてもわずかながら雲が存在しているのが分かる。雲が存在できる限界高度はおよそ3000メートルなので、2000メートル~2500メートルの上空を飛んでいると推定できる。見立ての角度は30度くらいなので、直線距離は三角法により、およそ2800~3500メートルとなる。となると、先ほどの手前の屋根の半分程度で、屋根までの距離を10メートルとすると、UFOの大きさは420~525メートルの直径を持っているという計算になった。これはあくまでも大まかな計算に過ぎないが、いかに巨大であったかが少しは把握できたと思う。
UFOは時に雲を隠れ蓑にして地球にやってきていることが多いと言われているが、これはもしかしたら雲に隠れそこねたUFOだったのかもしれない。
一方、この画像に対して懐疑的な見方をする専門家が現れ、これは偽造されたものであるときっぱり言い切った。彼はこの写真に写りこんでいるUFOが何故か透けて見えること、そして画像周辺位不可解な反射光が写っていることに着目し、これは室内の証明器具が反射して写りこんでいるだけだと言い切った。彼が言うには、画像の右上部に不可解な円形の模様が見えるが、これは窓越しに撮影したカメラによるものだと主張、さらに向かいの家に写っている光や雲に写っている不自然な映り込みについても指摘した。言われてみれば、これほど巨大なUFOならこの地域の人間だけしか目撃していないというのは不自然であり、もっと広範囲の地域に渡って、その存在が話題になるはずだが、そういった情報がないことから捏造した疑いが強まって来た。そうなると証言者の虚言の意図というのは、UFOが現れたことにより、観光地としての人気が高まることを狙ったものと思われ、十分な動機が伺える。